施術例16 珍しい施術例。熱が上昇した例。


先日のまず一例。

香川なので、ベッドを持って自宅に訪問。

20代前半の病院勤務の事務OLさん。この数週間、体がだるく、とにかく調子が悪い。

そこで予約を頂いたのだが、家に行くと案外今日は調子が良いという。

体調好転のきっかけは、採血。

昨日ちょっと怪我をして出血、血が止まらなくなってしまったという。

勤務先の病院でも血が止まらないので、近くに居た医師が血液検査をしてくれ、

血を抜いたら元気になってしまったと言うのだ。

そして血液検査の結果は特に異常なし。


でも折角来てくれたので施術は受ける、と言う。


まあ、体調よくてもとりあえずやってみましょう、と施術開始。

開始時に私はとりあえず、全身の筋肉状態や、

体温などを実際に触ってチェックします。



後頭部から首にかけて触ってみてビックリ。

猛烈に熱い。

感覚的にはインフルエンザで40度ほどの熱が出ているのに匹敵する熱さ。
 
その他、上腕の内側、お腹、背中と猛烈な熱さである。

しかし、汗はかいていない。

転じて、足の先は冷たく、足首などは特に氷で冷やしたかの様。



母親が私の友人で、看護師をしているので、急ぎ呼んで触ってもらう。

間違いなく、これは熱い、40度くらいある印象だ、とのこと。

しかし、現代の病院では実際に触る触診を殆どしないので、

この看護師さんも、採血した医師もデータは見たが、

実際に触って調べてはいないということだ。

これは、現代の西洋医学が持っている大変な盲点だ。


もちろん、採血時に体温を測ったが、35度代で、いつもこのくらいの低体温だそうだ。

機械で計測すると35度、触ると40度。

これは典型的な東洋医学的な「熱」である。



この熱が、頭に上がって下に降りなくなってしまっている状態とみた。

比較的よくある症状だが、ここまで激しいのは珍しい。


根を詰めて何かしてますか?

と聞くと、仕事が始まると、八時間、昼飯を5分で食べなければならないほど忙しいらしい。

また、小学校の頃から集中し出すとそれが止められない傾向が強い、

切り替えの不得意な子供だったそうで、その性質は大人になった今も引き継いでいると自己分析。


もちろん、全く悪いことではないのだが、

精神を集中しやすく、なおかつ切り替えの上手ではない人は、

気を頭に昇ったままの状態になりがちである。

気は熱に変わる。

どんな人でも集中すると気が上に昇るのだが、

休んだり、運動することにより、全身に降りて、バランスを取る。

集中の度が過ぎたり、リラックスが上手くなく、ある程度症状が進むと

この昇った気が上に上がったまま、少々休んだり寝たくらいでは下がらなくなってしまう。

もちろん、この熱はのぼせ感を引き起こすし、

頭蓋骨の膨張を生むので、あらゆる不調が引き起こされる。

さて、施術。

鍼の場合は気を下ろすツボ、熱を除去するツボなどがあるので、これを使用する。

しかし今回はオステオパシーを用いて対処してみる。

道具を使用せず、体の歪みを取る。

まずやはり骨盤。

この時点で、かなり頭の冷えが取れてきた。

そして、頭蓋仙骨療法。

頭蓋骨の膨張を矯正し、

気を脊髄にそって頭と仙骨の間で行き来させ、最終的に仙骨に収める。

これで、普通になった。

施術後、朝の採血で調子がよくなったと思っていたが、

施術を受けた後はそれが一時的な錯覚だということが良く分かった、ということだ。

要するに次元の違うすっきり感が得られたとのこと。

次回からは体温計に頼らず、しっかり触って熱を感知し、

熱があるようなら体操もいいし、氷で冷やすのもよいとアドバイスして帰って来た。

写真は、施術中に、彼女の母親が撮影してくれたもの。


この日は、母親も施術をして、手の痺れ、腰の怠さを除去。

これは胸椎12番の障害が原因の半分だった。











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