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3月, 2019の投稿を表示しています

追悼 ショーケンの思い出

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もう15年くらい前、目黒で教員勤務していた頃。 まだ非常勤じゃなくて、専任で担任を持っていた時代。 うちの学校は昼休みは生徒対応で忙しいので、四時間目か五時間目の授業が空いている教員は、特に届け出なく、外に食事に行って良かった。 その日は確か五時間目と六時間目が休みだったので、ちょっとゆとりを持って食事に行くことにした。 外出して食事を食べるのは週1度あるかないかの非常に楽しみな時間だ。 散歩もかねて目黒不動付近で食事を取ることにして、目黒不動の横の坂を下りていった。 この時間、目黒通りから入ったこの辺りは人通りは殆ど無い。 長い坂を下るのは僕一人。下からは男性が一人だけ登ってくる。 なんということがない、裏通りの昼下がりの光景だが、男が近づくに連れ、その特異な衣装と雰囲気が気になりだした。 スリムな長身、長い足。このスタイルがまず常人離れをしている。 黒づくめの衣装だが、ベルベッドのようなジャケットには白い特殊なステッチ。派手なスカーフ。 装飾のきいた眼鏡には薄く色がついている。 髪はビシッとしたオールバック。 もちろん、サラリーマンでもないし、かといってヤクザでもない。 これは芸能人だな~ とすぐ察しがつく。 目黒のこの辺りには芸能人が沢山住んでいて、車に乗っている姿や、店で食事をしている姿を見ることは珍しくはないが、一人で裏道を歩いているのは珍しい。 しかも格好がキマリすぎている。 すれ違うときにショーケンだと分かった。 おお、ショーケンじゃん。 もちろん、声をかけるつもりは元よりなかったが、完全に一対一の状況にちょっと緊張。 向こうは僕にちらりと一瞥をくれて、そのまま去って行った。 いや、格好よかったっですよ。銀座の町中とかではなく、あんなどうでもいい裏道であそこまでキマっているのは凄い。 いわゆるオーラも半端なものではなかった。 色気もあるし、普通の人物じゃない。 一瞬すれ違っただけだが、このくらいの強い印象を受けた。 その後、お不動産にお参りしようと、参道から階段を上り、お参り。 暫く散策したりしたかもしれないが、そんなに長くはいたつもりはない。

博多研修で華味鳥の河津さんに会った話

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 このところ、地方に出かけることが多いです。 お客様に施術をしに行くことももちろん有りますが、 この数ヶ月は、私の施術のレベルを高めてくれるであろ方々を訪問しています。 これは、と思う方がいれば、全国どこにでも行くつもりでおりまして、 三月頭は、博多に行きました。 地元で会社を経営している社長が繋いでくれた方とお会いする為です。 この社長とは、私がもう五年くらい前に、たまたま出た三田会(慶応のOB会)で知り合い、 それ以来、SNS中心にお付き合いをさせて頂いてきました。 私は早稲田なのですが、三田会のみなさんには本当にお世話になっており、ちゃんと集計したことはありませんが、当院のお客さんの三田会率は相当高いです。 夜は天神で食事をしよう、ということで、美味しいものが沢山ある福岡ですが、 華味鳥の水炊きを予約してくれました。 個室で二人で美味しい水炊きを食べていたのですが、そこにふらりと 「これはこれは社長、社長が来ていると聞いてまずはご挨拶差し上げないといけないと思って来ましたよ。」 と笑いながら男性が入ってきました。 「おお、会長じゃないですか~、桑嶋さん、ここの会長さんですよ!」 それはそれは、と暫く歓談していたのですがこの時点では、 私は華味鳥がどれほど大きい組織か全く知らなかったわけであります。 会話の中で 「来週カンブリア宮殿出るから見てね~」 ととても軽い感じで仰る。 え?カンブリア宮殿!?全国の企業家が取り上げられるのを夢に見るというあの番組じゃないですか。 これはちょっと普通じゃないな、と思いつつもその場ではおしゃべりしたり、 社長が「桑嶋さん、絶対一緒に写真撮っておいた方がいいですよ」 というので、写真撮って貰ったりしたのですが、帰京後放送を見て、 とんでもない人物だと知りました。 写真撮っておいてよかった… テレビ東京の有料サイトでは当分の間、 無料のTVerでは今週中は再放送を視られるようです。 →→→ クリック 是非ご覧下さい。感動しますよ。 それにして、福岡出張はラッキーでした。 手引きをして頂いた社長のおかげです。 施術の腕も上がったと思いますので、西洋医学では健康、と言われたけれど調子が悪い方、是非お越し下さい

鑑真とジェームスボンドが上陸した坊津

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今回の指宿行きの目的の一つは、坊津の鑑真和上上陸地点に行くことにもあった。 以前バイクで枕崎までは行ったことがあるのだが、坊津は行かなかったのがずっと心残りだったので。 上陸地点は実際には行政区間は坊津であっても、秋目地区といって、坊津の港からさらに10キロ以上離れていた。 枕崎を過ぎた途端に道は一車線の、海岸の縁を縫うようにものになり、直線距離だと近いのに、なかなか近づけない。 それでも道はそこかしこに修正の跡があったから、大学時代、もう30年も前の道はもっと悪かっただろう。 やっと着いた秋目の小さな漁港を見下ろす高台に、鑑真和上上陸記念館がある。 ささやかなものだが、今となっては当時を偲ばせるものが何もない寂しい港なので、思いを馳せるよすがにはなる。 そして、もう一つ。 この寂しい、人口100人ほどの漁港は、かつて「007は2度死ぬ」のロケが行われ、この浜辺でショーンコネリーが浜美枝を海中から救い出すシーンが撮影された。 当時は100人を超す英国人中心のスタッフが滞在、ショーンコネリーは指宿のホテルに泊まってそこからヘリコプター通勤をしていたそうだ。 それは僕が訪れた30年間よりもっと前のことで、住民としては天地がひっくり返る程の大騒ぎだったことは想像に難くない。 何故007の監督が秋目の浦を選んだのか?鑑真の故事を知っていたのか?なかなか面白い組み合わせだと思う。 今でも超僻地の坊津秋目浦。 5回目の渡航でやっとたどり着いた鑑真和上、現代人としてはここからどうやって、 エンジンも電気もない時代に奈良まで行ったのか見当もつかないが、 坊津から奈良までの道中について、大した記録が残っていないところをみると、 この当時の人にとっては、日本国内についてしまえば、鹿児島から奈良に行くのはたいした冒険ではなかったのだろう。

指宿研修に行きました

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相変わらず様々な技を自ら受けたり、取り入れたりしている私ですが、 今回は指宿在住の方の所に行き、 施術を受けたり、一方で施術をしたり、色々教えてもらいに行ってきました。 これは役に立つな、と思うと日本全国どこにでも出かけます。 もちろん観光もしました。 ここは大好きで、大学時代に東京から1度はバイクを乗せてフェリーで、もう2回は車で自走して来ております。 好きなのはなんと言っても開聞岳ですね! 見るだけでわくわくします。30年前には登ってみたこともありますが、 休む間もなく上がり続けるので、非常にきつかった思い出があります。 指宿はもう春真っ盛りという感じで非常に気持ちよく過ごすことができました。 私の施術ももう一段パワーアップしたかと思います! 写真は最南端の駅にて。