大山不動
この数年、毎月神奈川県の大山にあるお不動様にお参りしています。 今は大山阿夫利神社が有名ですが、元々は日本全国で大体そうだったように、神仏がごちゃまぜのお寺かつ神社でした。 神社ではあるものの、御本尊はお不動様という期間が非常に長かったのです。 この形を神仏習合といって、全国にいくらでもあった、というか江戸以前はごく普通でした。 明治政府が神の子孫である天皇の立ち位置を明確にするために神仏を明確に分けました。 分けただけでなく、仏教は不要ということで、寺、仏像の破壊まで行いました。 行き過ぎですね。 これを廃仏毀釈運動といって明治政府の黒歴史です。 大山もこの時、お不動様が神社を追い出され、壊されそうになったのですが、何とかそれは免れて、元いた場所(今の大山阿夫利神社)から数百メートル下がった今の場所に安置されました。 私はお不動様が好きなので、大山に行くときは、神社ではなくこちらがメインの目的地です。 ここまでですと、大した登りではないのでケーブルカーは使わずに上下しますが、それなりに疲れるので、帰りはいつも大山豆腐の店で一杯やってしまいます。 この日は昔から使っているライカのレンズを持ち出しました。 もう60年も前のものですが、素晴らしい写りです。