☆頭がすっきりしない。首回りが重い。 特に何か悪いわけではないが、何かが違うと感じている。 こんな感じがしたら前頭直筋の硬化を疑って下さい。 ☆20代・男性 ☆症状 以前、酷い肩こりと、体力不足(仕事から家に帰るとすぐ寝てしまう。土日も寝ている)によりお越しになった方。 こちらの症状は、骨盤の縦ずれという、最も悪い骨盤の状態により引き起こされていた。 これは改善し、肩こりは滅多に生じず、会社帰りも飲みに行って、土日も趣味に充てられるようになったそうだ。 しかし、全体がよくなったが故に、首回りの不快感がクローズアップされててきた感じがする。 ☆施術 前回頸椎の施術をして、かなり良くなってきたが、まだ何かおかしい。 首の再チェックをしたところ、前頭直筋が縮んだ状態でカチカチになっていると判断。これを改善することにした。 前頭直筋はとても小さな筋肉である。場所は首の一番上の前側。顎の奥。舌の真後ろが首と交わるあたり(舌というと、頭、顔面だから、首の上にあると思いがちですが、舌の突き当たりの奥は、首の最上部に当たります。首の上に頭蓋骨が乗っかっているののですが、その前部から顎が垂れ下がっている形になっており、個人差はありますが、顎の最下部は頸椎の三番=上から3番目、くらいにあたります)い位置するので、体表から触ることはできない。 普段生活では全く意識することのない深層部の筋肉。 整体をする人も多分殆ど意識しない筋肉だが、私はとても重要視していて、整体をやり始めたときから多くの施術をしている。 教員をやりながら見よう見まねで整体を始めた時に、既に前頭直筋はPRTテクニックでリリース(緊張を取ること)しており、固定客が当時からついていたのは、前頭直筋のリリースによる体調改善が評判を呼んだから、という面もあると思う。 頸椎一番(7個ある首の骨の1番上)のすぐ上が頭蓋骨である。 頸椎一番上に、頭蓋骨はどんな風に乗っかっているか考えたことがありますか? 恐らくないでしょう(笑) 頸椎の関節なら何となくイメージ出来ますね。骨と骨が重なって、間に椎間板というシリコンゴムみたいな、緩衝剤が入っている。 レントゲンでも見たことがあるだろう。 あんな感じで頸椎一番の上に頭蓋骨が乗っているか、というとそうではなく、頸椎一番の上には、二本の橇の足のようなものが付いている。 ロッキングチェアーの足