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9月, 2017の投稿を表示しています

医師免許と鍼灸師免許の違いを彫り師問題から解説

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つい最近、彫り師に対して医師免許がないのにタトゥーをした、 として有罪判決が下されました。 こんな裁判をしていたことを知らなかったので驚きました。 これは整体業界にいる人間にとっても非常に注目すべき裁判であり、判決です。 現在の日本では、他人の体を切ったり、何かを刺したり、挿入したり、 その結果流血させたりしても罪に問われないのは、医師免許を持っている人間だけです。 例外はありません。 手術はもちろん医療行為ですが、 見方を変えれば手術は 「傷害」 とも言えますよね。 傷害と、医療行為を分けるのは、もちろん国家発行の免許の有無です。 六年間国が認可した教育機関(大学医学部)で学び、卒業認定を受けた者だけが国の作った試験(医師国家試験)を受けることが出来ます。 この試験で一定以上の成績をあげた者が医師免許を手にする わけですが、 このように、 人間の体の仕組みを十分に知り、国から許可を得た人間が、 基本的に相手の同意の下に、 相手の苦痛を除くことを目的とした治療を行う意図をもって、 定められた衛生基準を満たした場所において、 基準を満たした道具でもって(緊急時はその限りではありませんが) 切ったり刺したりして初めて、 これらの行為は傷害ではなく、治療行為と言うことが出来る、 というのが現行の法の下での決まりです。 私が取得している鍼師、灸師免許も (一般的に鍼灸師、と言いますが、実際は二つ別々の免許です。同時に取得することが一般化しており、どちらかの免許だけしか持っていない、という人が希なので、鍼師ではない、鍼灸師という言い方が一般的になっています) 人の体に鍼を刺したり、火傷を負わせるわけで、普通の人がやれば傷害行為です。 医師ほど複雑な手術などは行いませんので、 教育期間を半分の3年としていますが、 国が認可した教育機関に通い、卒業認定を受けた上で、国家試験にパスしなければならない、という流れは全く同じです。 試験にパスすると、他人の体を改善するために(厳密には治療と言ってはいけない)、 鍼をさしたり、灸を燃やして軽度の火傷を負わせることが許されます。 しかし、切るのと、流血は鍼師、灸師でも御法度です。 もちろん、鍼を刺した結果血が出てしまうことは時

頭蓋仙骨療法は、骨盤などのズレがあると効き目が弱いことについて

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スケジュールブログでは、10月半ばまでの予定をアップしております。 10月もかなり埋まってきましたので、ご希望の方はお早めにどうぞ。 スケジュールはこちらをクリック 相変わらず 10年以上に渡る腰痛、肩こり、不定愁訴の方が紹介でお越しになるケースが割合としては多いのですが、HPを見てお越しの方も多くおられます。 ウェブ上だけの情報で実際の来院まで至るのは なかなか勇気がいるかと思いますが、直感でいいな、と思った方は 改善の機会が得られるかもしれません。お気軽にどう 骨盤の縦ずれの場合で肩こりや不定愁訴が出ている場合、 骨をダイレクトに動かす技を使う以外根本的な改善の見込みはないようです。 (整体を受ける方のマニアでもある現在私が知っている限り)。 私はこれに対応する為に基本的にスティルテクニックとPRT(ポジショナルリリースセラピー・カウンターストレインとも言う)を使用しています。 頭蓋のゆらぎでは、 屋号に代表的な施術である「頭蓋」をつけていますが、 頭蓋仙骨療法を行う前に必ず骨の位置も調整します。 その場所は 骨盤はもとより、 足首、手首、肩など、全身に及びます。 頭蓋仙骨療法は最近注目の、大変効果的な技ですが、歪みがある場合は効き目が非常に低くなります。 また、頭蓋骨からも体の歪みをある程度は矯正できますが、ダイレクトに動かした方が話がずっと早く、効果的です。 多くの頭蓋仙骨療法師は、頭だけにしか施術を行いません。 また、医療系国家免許に比べて、極めて簡単な講習しか受けていないため、 体の構造全体まで把握せずに、感覚だけでやっている場合も多数あります。 私は骨盤の調整からまずスタートします。 骨盤が調整された時点で、本当に骨盤が異常なズレを起こしている方は、 世界が異なって見えるくらい衝撃的に体の感覚が軽くなります。 (ズレといってもレントゲンで把握できるものではありません) そこの矯正が終わった状態で、さらに頸椎(首)の矯正をして (触れているだけで動かしません) 頭蓋仙骨療法受けると、極めて深いレベルまで達し、とてもリラックスすることが出来ます。 5分、起きて居られた人は1割も居ません。もちろん寝ることが目的ではありませんが、 頭蓋骨をゆるめ出すと、本当に気絶するように寝てしまいます。 これは本当に気持ちがいいで

鳴戸部屋千秋楽打ち上げ

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9月24日は九月場所の千秋楽。 各部屋で千秋楽打ち上げパーティーを行います。 現役時代の施術以来、縁のある琴欧州(現。鳴門親方)率いる鳴戸部屋の打ち上げパーティーに行ってきました。 今回は私に10名の集客枠が割り当てられましたので、お客さん等など、10名様を引率。 歯医者さん、美容品ネット通販経営者、お医者さん夫妻、うどんチェーン店社長、ウェブデザイナー社長、ロイター通信の方等など、 いかにもこれから部屋を盛り上げてくれるような方々ばかり。 もちろん、皆さん相撲大好きで、応援には並々ならぬ熱意を持っています。 鳴門部屋は先代の元横綱隆の里が親方をしていましたが、急死後後継問題などで 部屋は解散となり、名跡は相撲協会に戻されました。 先日横綱になった稀勢の里も前鳴門部屋に居ましたが、部屋が解散になったため、 現在の部屋に移籍になりました。 その後宙に浮いた形になっていた鳴門部屋の名跡を、元大関・琴欧州が引退後に買い取り、 鳴門親方となって鳴門部屋を今年の四月に開きました。 隆の里が親方をしていた鳴門部屋とは弟子、場所など、全く関係のないスタートです。 現在所属力士は4名。九月場所で序二段二人、序の口二人。 親方はビックネームですが、部屋として冷静に見るととても小さく、弱い部屋です。 後援会もまだ発足しておらず、今回の千秋楽パーティーもこじんまりとしていましたが、 序の口の虎来欧、墨田川が一敗しかしなかったので、とても勢いのあるものとなりました。 向かって右が序の口の二人。 東京では来年一月の千秋楽にパーティーがまた行われる予定ですが、 そこではもっと多くの人が集まるのではないかと思います。 応援して行きますので、興味のある方はまた施術の際にでもお声がけ下さい。 下の写真はお土産や、くじ引き大会で当たった品々。 (患者様限定とさせて頂きますので、当院を一度も受けられていない方の、鳴門部屋に対することのみのお問い合わせはご遠慮下さい。)

講習2回目 頭蓋各骨と縫合

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順調に「頭蓋のゆらぎ」講習を行っています。 先日は二回目。 お子さんに施術するのが目標のお母さん同士頑張っています。 頭蓋骨の各骨の解説と縫合について。 右で一人練習しているのは、フードジャーナリスト氏 とても重要なところですが、普段頭蓋骨について考えたことのない人にとっては、 かなり複雑で覚えることが沢山ある!と感じてしまう所でしょう。  実技では、まず 縫合を辿る練習 から。 人の頭を実際に触ることはあまりないでしょう。 それは身内でも同じです。頭をなでたり、触れたりすることはよくありますが、 どこにどのような突起があるかとか、各骨のつなぎ目はどうなっているか? といったような観点からじっくりと触ることはまずありませんので、 受講者にとっても大変貴重な体験だった用です。 交代で全員の頭蓋骨を触ってもらいましたが、 人それぞれ形が大きく異なることにも驚いていました。 写真は昼の部ですが、夜の部は現役の医師も2名参加されています。 医師も、普段頭をじっくり触る機会は殆どないとのことで、大変興味深そうに縫合を辿っていました。 医師の場合、頭蓋骨を切除して脳を直接見たり、触れたり(もちろん素手ではないですが)することはあっても、 頭蓋骨をそのまま頭皮を通して触ることは現場では殆どないそうです(専門によるでしょうが)。 面白いですね。 その後は、頭のエネルギーと波動を感じる練習もしてもらい、あっという間の2時間でした。 エネルギーや、頭蓋骨の動きを感じるためには 正確な解剖学的知識が必要ですが、 いざ実際に感じようとする時には、これらの知識は捨て去り、 期待しない 判断しない あるがままを感じる といった心構えになることが重要です。 学習時と、実習時のこのギャップを高い次元で埋めていけなれば頭蓋の動きは感じ取れません。 学習は暗記と理解中心、実習はひたすら練習あるのみです。 次回は再び硬膜の話に戻り、大脳鎌、脳室などの話になります。 これまた大変なところですが、クラニオセイクラルには絶対に外せない知識なので頑張ってもらいたいと思います。 スクール後は天気もよかったので、目白台のドイツピ

頭蓋のゆらぎ スクール開校

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9月から スクール始まりました。 昼、夜ともに3名ずつで和気藹々とやってます。 昼はお子さんに頭蓋仙骨療法をやってみたい主婦2名と、フードジャーナリストさん。 さて、 ともするとオカルト的になりがちなこの療法、私は雰囲気やセンスばかりに流されないよう、解剖学の講義に力を入れています。 全くの素人にはやや難しいとはおもいますが、 現役中高教師の私が(開講当時・2018年補記)、 丁寧に説明しますので、覚えれば頭蓋仙骨療法の施術だけではなく、日常生活レベルの医学一般常識としてとても役立つと思います。 この日は、脳と硬膜、脊柱の関係について講義した後、 頭蓋骨に軽く手をあて、ドッチボールなど、単なる物質に手を当てているのと異なる、 生体から発せられる独特の雰囲気を感じてもらいました。 主婦の方は夜早速お子さんにやってみたところ、朝までぐっすり寝ていたようで、 その効果に驚いていました。まだまだあと10回以上あるので先が楽しみです。 夜のクラスは女性医師二人とサラリーマン男性。 解剖学に関しては私より遥かに多くの知識を持つ 現役医師 を相手に緊張しました。 形成外科の先生と、呼吸器内科の先生です。 さすが、と思うような鋭い質問も沢山頂き、私自身とても勉強になりました。 医療に関わる方がこのような知識を身につけていくのは、本当に素晴らしいことだと思います。 一般の方の中にはまだまだ、 「科学で証明できなモノはやばいよ」 と言って鍼や整体を嫌う人が多いのですが(高齢の男性に多い気がします) 西洋医学を行っている当の本人である医師は、 投薬による改善の限界をいやというほど知っていますし、勉強もよくやっているので、あらゆる治療行為に柔軟な人が実は多いです。 東洋医学VS西洋医学みたいな図式は、 今や医者じゃない人の方が強く持っており、医者は案外こだわっていない人が多いと思います。 時代は変わってきています。 全ての人にもっと改善の可能性が開けますように努力してゆく所存です。

鳴戸部屋見学に行ってきました

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4月に鳴門部屋が開かれたという記事を載せました。 こちら→ こちらをクリック 行ってみたいという声が患者様や知り合いから多数上がり、ましたので 患者様を中心に募集を募って16名様+お子様4名を、鳴門部屋見学にご招待しました。 部屋の見学は一応誰でも行っていい建前には鳴っておりますが、 お金をどのくらい持っていけば良いか、 手続きはどうすればいいかなど、 分からないことだらけで、そんなに簡単に行ける雰囲気ではありません。 応援したくても応援出来ない。 そんな方が多いと実感しておりますので、仲介の労を執りました。 この日早朝7時集合。 は撮影会、サイン会の後 稽古見学。 力士はまだ四人しか居らず、最高で序二段(下から二番目)という、 番付だけ見ると本当に弱小な部屋で、建物も倉庫の改造ですが、 これから、という雰囲気にあふれています。 中でも、元欧州アマレスチャンピオンの 虎来欧(とらきおう) が場の雰囲気を盛り上げていたのが印象的でした。 淡々と続く練習でしたが、二時間半の間、誰も腰を上げず、力士たちの一挙手一投足に注目し続けます。 わざわざ集まっただけあって、みんな好きなんだな~ と感心しました。 その後はちゃんこです! ステーキもあって、なんだか豪華でした。 子供を始め、みんなお変わりしまくっています。 マネジャーの料理長、かなり腕が良いようです。 この日の汁はカレーちゃんこでした!ごちそうさま。 最後に鳴門部屋、注目株の虎来欧(とらきおう)です。 親方をしのぐ超美形で、十両くらいまで来たらマスコミが絶対にほおっておかないでしょう! 尚、当企画は当院患者様へのサービスの一環として行っていますので、 一般の方の参加希望や、その他問い合わせには答えられませんのでご了承下さい。