最近小顔施術について思うこと。小顔と健康について。
小顔から入って、少々深い問題へと展開します。
「小顔にする」のと「小顔になる」の違いです。
正直、昭和生まれの男性の殆どがそうであるように(というのは思い込みかもしれませんが)、美容にはほとんど興味が無かったので、小顔なんて訳がわからない話だな、と思っていた、というか全く興味がなかったいや、むしろ嫌悪感を感じていたのですが、喜んで頂けることが多いのでことのころよくやっています。
小顔と言ってももちろん、頭蓋骨そのものが小型化するわけではないので限界はあります。
しかし、一方で、頭蓋骨に付着している筋肉や、脂肪の付き方、緊張度合いなどが変わると驚くほど顔が変化するのは本当です。
これは施術をしていても驚きます。
人間の顔は、基本的には目が二つ横に付いており、鼻が縦に、口がその下についているという基本レイアウトは同じであるにもかかわらず、そのバリエーションは40億の人口があれば、ほぼ40億通りに達します。
これは、顔自体の個体差が大きいと言うよりも、人間には重要なパーツである顔を詳細に識別する能力が備わっているから、細かいところであっても差を感じる、把握できるという理由が大きいと思います。
従って、結構微妙な変化でも、他の物事に比べてかなりの変化をしたように感じられるのでしょう。
人間の頭には、目から上の部分には基本的に脂肪が付きませんし、筋肉も非常に薄くなるので、小顔化する部分は、
鎖骨から目の間(肩上部~首、特に後部の首と頭の付け根付近、顎回り、頬、目の回りの筋肉)
といえます。
鎖骨~顎回りは、主に頚椎1番と頭蓋骨のバランスを是正することにより、筋肉の張りを取ります。これはPRTとスティルテクニックを使用します。
バランスが是正されると、筋肉の張りは勝手になくなり、それだけで首の周囲、首回りがすっきりするのですが、更に筋肉の張りが取れるのに伴い、筋肉の膨張によって行く手を阻まれていたリンパ液、血液がどっと流れて行き、ほっそりします。
リンパマッサージなどでさすったり揉んだりしなくても、リンパは通路さえきちんと確保されれば勝手に流れます。
通路の確保をせずに、さすって流してもそれなりの効果はあるでしょうが、元々の通路がほそくなっているので、すぐに渋滞が発生するのは目に見えています。
例えば渋谷の歩道など、人が沢山歩いている所で、工事があったり、駐車車両があったりして道幅が狭まると、自然に流れが遅くなり、思うように歩けなくなります。場合によっては止まります。
回復するには道幅を元に戻せばいいのですが、それをしないで、歩行者の方を急かしたり、押したりしてむりやり流れを一時的に速くしているのがリンパドレナージュなどと言われるテクニックでしょう。
一番いいのは、道幅を狭めている原因を取り除き、元に戻すことです。
そうすれば、歩行者に何らかの働きかけをする必要もありませんし、再び何かが起こらない限り、流れが滞ることはありません。
そんなことは誰でもわかるのですが、人間の体になると、急に分からなくなってしまう人が多いと思います。
重要なのは、原因を取り除くことです。小顔もここが重要で、こういうことを考え始めるとなかなか奥の深いものです。
血流、リンパを滞らせている、骨格や筋肉のズレ、障害をきちんと治すのはとても難しい。
そこでマッサージの気持ちよさと、一時的な体液の移動に目をつけた頭の良い(商才のある)人がリンパマッサージは美容と体調に良いと宣伝し、オシャレな場所でやり始めたのでしょう。
これはこれで商人としては大したものだと思いますが、滞ってしまった原因の解決になっていないことに冷静に気付かなければなりません。マッサージによって解決するのではないか、と思う人もいるかもしれませんが、そんなに甘くありません。
また、マッサージすることによって、より多くの流れが生じるからいいのではないか、という考えもあるかもしれませんが、
人間の体は本来完璧で、血液やリンパ液など無理矢理流さなくても、素晴らしく循環するように作られています。
しかし、何らかの障害が発生すると、滞りが生じる。
重要なのは、滞りを起こしている原因の障害を除去することであって、無理矢理流すことではないということです。
西洋医学では対処療法が基本で、何か現象が起こったら、その原因よりも、まずとりあえずその現象を押さえ込むことにより、人間の知性が自然現象に勝利したと喜びます。
人間の体は壊れやすく、壊れたら人間の手で治さなければならないと捉えます。
まるで車の部品交換の様な臓器移植にもその考えは表れています。
しかし、東洋医学では本来体は完璧かつ一体であり、常にそれを保とうとする強力な機能を持っていると捉えます。様々な治療がその能力を手助けすることを目的としています。
この違いは様々な場面に表れますが、一つ分かりやすい例を挙げると、
下痢をした場合に、下痢を無理矢理止めるのがいいのか、できるだけそのままにするかどちらを選ぶかと言ったときに、西洋医学は前者、東洋は後者です。
下痢や熱に関してはそれ自体が悪いわけではなく、病気を治すプロセスなので(あまり激しい場合は除いて)そのままにしておこう、という考えが最近は一般になってきましたが、普通ではない現象が体に起こったときに、とりあえずその現象を止めればOKなのか、時間がかかっても元から治すべきなのか、という考え方の違いがあります。
もちろん正解は最終的には元から治すことなのですが、さらに言うと「治す」という言い方もあまり良いものではありません。
東洋医学においては、ゴールは人間の手で健康を目指して進んでいくのではなく、体の本来の力、自然に備わった機能に戻してやることです。
東洋医学にベースを置く私も、健康美、本来のバランスを持った美しさもそこにあると考えます。
しかし何故か世の中では、
体の調子をよくする施術をしたら歪みやむくみが取れ、体の調子がよくなった。
結果的に顔や首もすっきりし、小さく見えた。
というより
貴方の顔を様々なテクニック(なでたり、揉んだりという表面的なものにすぎない)により、とにかく小さくします。
効果は低いし持続しないけど、一時的に気持ちがよく、場所もオシャレです。
という方が受けがいいようですが、
対処療法的な考えは止めて、もう少し根本を考える。
顔や首を太くさせている理由=主に無駄な筋肉の張りや、体液の滞留を発生させている
要因を根本的に取り除き
後は
自分の体が本来持っている健康と美への能力をもっと信頼する。
ということをしてはいいのではないか、と思います。
小顔には「する」のではなく「結果的になる」のがよいということです。
歪みを取れば、小顔という結果は勝手についてきます。
※追記
逆に言うと、現在本当に歪みもなく完全な健康を保たれている人(少なくとも首回りが)は、頭蓋のゆらぎに於ける小顔テクニックは効かないということです。
そういう方が更に高み目指したいという、人間の終わりのない欲望に基づいて思う場合は、人間の手で超自然を目指し、リンパドレナージュをするのもアリだと思います。
「小顔にする」のと「小顔になる」の違いです。
正直、昭和生まれの男性の殆どがそうであるように(というのは思い込みかもしれませんが)、美容にはほとんど興味が無かったので、小顔なんて訳がわからない話だな、と思っていた、というか全く興味がなかったいや、むしろ嫌悪感を感じていたのですが、喜んで頂けることが多いのでことのころよくやっています。
小顔と言ってももちろん、頭蓋骨そのものが小型化するわけではないので限界はあります。
しかし、一方で、頭蓋骨に付着している筋肉や、脂肪の付き方、緊張度合いなどが変わると驚くほど顔が変化するのは本当です。
これは施術をしていても驚きます。
人間の顔は、基本的には目が二つ横に付いており、鼻が縦に、口がその下についているという基本レイアウトは同じであるにもかかわらず、そのバリエーションは40億の人口があれば、ほぼ40億通りに達します。
これは、顔自体の個体差が大きいと言うよりも、人間には重要なパーツである顔を詳細に識別する能力が備わっているから、細かいところであっても差を感じる、把握できるという理由が大きいと思います。
従って、結構微妙な変化でも、他の物事に比べてかなりの変化をしたように感じられるのでしょう。
人間の頭には、目から上の部分には基本的に脂肪が付きませんし、筋肉も非常に薄くなるので、小顔化する部分は、
鎖骨から目の間(肩上部~首、特に後部の首と頭の付け根付近、顎回り、頬、目の回りの筋肉)
といえます。
鎖骨~顎回りは、主に頚椎1番と頭蓋骨のバランスを是正することにより、筋肉の張りを取ります。これはPRTとスティルテクニックを使用します。
バランスが是正されると、筋肉の張りは勝手になくなり、それだけで首の周囲、首回りがすっきりするのですが、更に筋肉の張りが取れるのに伴い、筋肉の膨張によって行く手を阻まれていたリンパ液、血液がどっと流れて行き、ほっそりします。
リンパマッサージなどでさすったり揉んだりしなくても、リンパは通路さえきちんと確保されれば勝手に流れます。
通路の確保をせずに、さすって流してもそれなりの効果はあるでしょうが、元々の通路がほそくなっているので、すぐに渋滞が発生するのは目に見えています。
例えば渋谷の歩道など、人が沢山歩いている所で、工事があったり、駐車車両があったりして道幅が狭まると、自然に流れが遅くなり、思うように歩けなくなります。場合によっては止まります。
回復するには道幅を元に戻せばいいのですが、それをしないで、歩行者の方を急かしたり、押したりしてむりやり流れを一時的に速くしているのがリンパドレナージュなどと言われるテクニックでしょう。
一番いいのは、道幅を狭めている原因を取り除き、元に戻すことです。
そうすれば、歩行者に何らかの働きかけをする必要もありませんし、再び何かが起こらない限り、流れが滞ることはありません。
そんなことは誰でもわかるのですが、人間の体になると、急に分からなくなってしまう人が多いと思います。
重要なのは、原因を取り除くことです。小顔もここが重要で、こういうことを考え始めるとなかなか奥の深いものです。
血流、リンパを滞らせている、骨格や筋肉のズレ、障害をきちんと治すのはとても難しい。
そこでマッサージの気持ちよさと、一時的な体液の移動に目をつけた頭の良い(商才のある)人がリンパマッサージは美容と体調に良いと宣伝し、オシャレな場所でやり始めたのでしょう。
これはこれで商人としては大したものだと思いますが、滞ってしまった原因の解決になっていないことに冷静に気付かなければなりません。マッサージによって解決するのではないか、と思う人もいるかもしれませんが、そんなに甘くありません。
また、マッサージすることによって、より多くの流れが生じるからいいのではないか、という考えもあるかもしれませんが、
人間の体は本来完璧で、血液やリンパ液など無理矢理流さなくても、素晴らしく循環するように作られています。
しかし、何らかの障害が発生すると、滞りが生じる。
重要なのは、滞りを起こしている原因の障害を除去することであって、無理矢理流すことではないということです。
西洋医学では対処療法が基本で、何か現象が起こったら、その原因よりも、まずとりあえずその現象を押さえ込むことにより、人間の知性が自然現象に勝利したと喜びます。
人間の体は壊れやすく、壊れたら人間の手で治さなければならないと捉えます。
まるで車の部品交換の様な臓器移植にもその考えは表れています。
しかし、東洋医学では本来体は完璧かつ一体であり、常にそれを保とうとする強力な機能を持っていると捉えます。様々な治療がその能力を手助けすることを目的としています。
この違いは様々な場面に表れますが、一つ分かりやすい例を挙げると、
下痢をした場合に、下痢を無理矢理止めるのがいいのか、できるだけそのままにするかどちらを選ぶかと言ったときに、西洋医学は前者、東洋は後者です。
下痢や熱に関してはそれ自体が悪いわけではなく、病気を治すプロセスなので(あまり激しい場合は除いて)そのままにしておこう、という考えが最近は一般になってきましたが、普通ではない現象が体に起こったときに、とりあえずその現象を止めればOKなのか、時間がかかっても元から治すべきなのか、という考え方の違いがあります。
もちろん正解は最終的には元から治すことなのですが、さらに言うと「治す」という言い方もあまり良いものではありません。
東洋医学においては、ゴールは人間の手で健康を目指して進んでいくのではなく、体の本来の力、自然に備わった機能に戻してやることです。
東洋医学にベースを置く私も、健康美、本来のバランスを持った美しさもそこにあると考えます。
しかし何故か世の中では、
体の調子をよくする施術をしたら歪みやむくみが取れ、体の調子がよくなった。
結果的に顔や首もすっきりし、小さく見えた。
というより
貴方の顔を様々なテクニック(なでたり、揉んだりという表面的なものにすぎない)により、とにかく小さくします。
効果は低いし持続しないけど、一時的に気持ちがよく、場所もオシャレです。
という方が受けがいいようですが、
対処療法的な考えは止めて、もう少し根本を考える。
顔や首を太くさせている理由=主に無駄な筋肉の張りや、体液の滞留を発生させている
要因を根本的に取り除き
後は
自分の体が本来持っている健康と美への能力をもっと信頼する。
ということをしてはいいのではないか、と思います。
小顔には「する」のではなく「結果的になる」のがよいということです。
歪みを取れば、小顔という結果は勝手についてきます。
※追記
逆に言うと、現在本当に歪みもなく完全な健康を保たれている人(少なくとも首回りが)は、頭蓋のゆらぎに於ける小顔テクニックは効かないということです。
そういう方が更に高み目指したいという、人間の終わりのない欲望に基づいて思う場合は、人間の手で超自然を目指し、リンパドレナージュをするのもアリだと思います。