対人の気を貰う話
☆対人関係が密な仕事をしている方は特に参考にして下さい☆
☆40代。女性。タイ式マッサージ勤務
☆熱心に仕事をし過ぎ、仕事を始めて二年で左親指に施術中激痛が走るようになる。
右手首もおかしくなり、30度くらいしか曲がらなくなる。
直角にすると激痛。
これらの障害により仕事が続けられなくなる。
整形外科ではステロイドと湿布による経過観察。
針、マッサージは効果がなく来院。
☆施術
手首は「靭帯ストレイン」という、そっと手を当てている手法で治した。
これをやっている医院は、クラニオセイクラルをしている医院よりもっと少ないだろう。
手や指を多用するミュージシャン相手にこの技を使うことが多い。
バネ指もこれで治している。
固着して変な形で固まった指、可動域が著しく低下した関節には、手術以外ではこの技が一番だと思っている。
もちろん、腰や首、肩といった全体に影響を与えるところから施術を始めて、最後に患部の施術をする。
指を当てているだけだが、患部がガクガクと痙攣を始め、痙攣しながら解放へと向かうのに、皆驚く。
☆さて、今回はその続きがある。
手首の施術が一段落したころ、
「今日はとにかく体が重くて重くて死にそう」
という。
エネルギーチェックすると、生きている男の人が思いっきりいる。
患者さんのようだ。
50代男性。
これを取っただけで、体調は一気に回復。
私「女の人に個室で二時間もサービスされると勘違いする人いるから気をつけて。
勘違いしなくても、なんと無くそういう気分になったり、そういう気分を楽しみにしている人もいるし。
又は凄く頼ってきたり。
そういう思いのやりがゼロでもこの仕事は成り立たない面もあるけど、あんまり親切にしすぎると難しいことになるよ。
特におじさんには気をつけてね」
患者「凄く分かります。
難しいですよね~
もちろん風俗じゃ全然ないですけど、なんとなくそういうのの代わりに、軽ーくなっているような自覚もありますよ。
そうかーおじさんかー
気を付けないと」
私「距離の取り方だよね。
親身になって考えるのもいいけど、出来ないものは出来ないときっちり割りきってね」
負のエネルギーを取り、こんな会話をしてこの日は終了。
1ヶ月後に来院。
明るい表情で、
「今日は体はそんなに悪くない感じなんですよ。
でも手首を使いすぎていて、また張ってきたので手首を中心にお願いします。
また曲がらなくなると大変だから」
と言う。
手首だけで大丈夫だというが、
それでも一応エネルギーチェックはしておくことにした。
特に反応なし。
私「確かに今日はおじさんいないね。
お客との距離が上手くとれているかもね。
いいね。本当にクリアだよ」
患者「うーん。
やっぱりですか。
それがですねこないだ言わなかったんですけど、実は(←後から言うパターン多し(笑))、
前回体が重凄く重かったの、
おじさんのエネルギー取ってもらって凄く軽くなったじゃないですか、
あれ、思い当たる人がいて…
毎週来てくれる50代の男性なんですけど、
五年前くらいに癌になって何とか治ったんですよ。
それで健康にはとても気を遣っていて、毎週かさずマッサージ受けて、その時私を指名してくれるいい御客さんだったんです。
私も相談に乗ったりして。
(健康に気を遣ってマッサージ?それ、単にあなたに逢いに来てるだけじゃないの?と喉元まででかかったが、やめておいた)
その人がまた再発したっていうことで、前回ここに来たすぐ後から入院してしまってこの1ヶ月くらい会ってないんですよ。
先生に指摘されてから、
自分の体調を注意深く観察してたんですけど、その人の施術の後って体が確かに物凄く重くなるんです。
今何も憑いてないって聞いて、やっぱりあの人だな、って確信しました。
難しいなぁ」
と納得した様子。
人と密に接する仕事につく人は、基本的に親切で思いやりのある人が多いと思います。
その親切心に、お客で来る人は癒されるのですが、時としては行き過ぎると本人にもお客にも負担になることがあります。
分かる時もあるけれど、大体はお互い自覚がない。
特に男女になると、お互い表面上はホストと客という形を崩さず淡々と付き合っているようでも、裏ではこじれたエネルギーがやり取りされている場合もあるのです(特に施術者が若い女性の場合、こういう風になりやすい)。
体の不調は我々が思っている以上に様々なことで引き起こされます。
頭のすみに入れておいて下さい。