受験生と整体

このところ、受験生を立て続けに見ています。

母親が私のところに来ていて、効果があったので子供も診てもらいたい、

というパターンが殆どです。

専任時代から引き続き今も細々とですが、高校で講師をしており、

今は高校3年生を担当している私には本当に他人事ではありません。

高校生が勉強に身が入らなかったり、机に向かうとすぐ首が痛くなったり、

腰が痛くなったりということがよくある

のですが、こういう場合、

親が昔本当にこういうことで悩んだことがある場合は、すぐに医師なり

整体なりにかからせるのですが、親が悩んだことがない場合は

大体以下のいずれか

「気合いが足らない」

「若いのに腰が痛いなんておかしい」

「10代で肩こりなんて気のせいだ」

「若いからすぐなおる」

などの主観的な主張を押しつけて、終わりにしてしまいます。

これは何も対子供に限った話では無く、

肩こり、腰痛は、悩んだことのある人と、悩んだことのない人での

これら症状に対する認識のギャップがとても大きいと思います。

悩んだことのない人は、肩こりなんて気のせいだろう、

神経質過ぎるんだ、と決めてかかっている風がありますし、

整体や鍼に対しても全く興味が無く、医者だけで十分だろうと考え、存在意義が見いだせないようです。

従って、うちに子供を連れてくる母親は、ほぼ例外なく自分が中高生の頃から辛い思いをしていた人です。

こういう親を持つ子は幸いですが、無理解な親を持つと、ひたすら耐えていかなければ鳴りません。

腰痛、肩こりは大変辛い者ですし、

これは小学生から十分になる可能性がある、

ということを私は常に訴えています。

これはもちろん、商売相手を増やして、売り上げを上げたい訳ではありません。

実際、私のところは現状新患の方に予約を取って頂きにくい状態ですので、むしろ宣伝しておきながら施術をすることができないことに心苦しさを感じていますが、

必要なことは訴えていかないといけないと思っています。

このことろ診ている中高生も、大変な歪みようで、肩、首はパンパンでした。

大人だったら、あの状態で受験勉強を1日何時間もしろと言われたら悲鳴を上げることでしょう。

勉強しろ、勉強しろ、気合いが足らない

とひたすら言う前に、子供の体への訴えに

たまには真面目に耳を傾けてみることをお勧めします。

特に、部活でスポーツをしている場合、とんでもない無理をしていることが多く、

部活の指導者の意識にもよると思いますが、大体の場合気の毒なくらい歪んでいます。

昭和に比べて「気力」の締める割合が減ってきていますが、

それでもスポーツの世界では最後は気力と気合いで全部片付けられてしまうことが多く、

その傾向はプロよりもむしろ中高の方が強いと思います。

もちろん、気力と気合いはスポーツや勉強に欠かせないものですが、

これが全てではないと言うことです。

私のところでは、体のチェックには親御さんになるべく立ち会ってもらい、

首や肩が凝っているというのはどういうことか、

凝っているかどうかどうやって調べれば良いか、

ということも実際にお子さんの体を触ってもらいながらレクチャーし、

メンテナンスにも役立ててもらっています。

近所にも研究熱心ないい施術家がいると思います。

是非行ってみて下さい。
(ただし、保険診療をしているところは、通り一遍の施術しかしてくれないので、お勧めしません)

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