交通事故は怪我が治ってからが勝負

交通事故の後遺症について、あまり知られていないことを書いておきます。

交通事故は一般的に外傷や痛みに目が行きがちで、これが治れば、治療終了ということで保険も打ち切られます。

もちろん、外傷を治し、痛みを除去するのは最優先ですので、これで問題ないのですが、

問題は、これらが表向き治ったあと、長引く痛みや全身の不調感です。

めまい、倦怠感、肩こりなども出やすくなります。

これらは交通事故との因果関係が確立されているようで、確立されていない。

少なくとも、保険では何年にもわたる、これらの不定愁訴的症状は無視されがちです。


しかし、多くの方が、一旦治療が終了してからも、不快な症状をかかえ、

「10年前に事故をしてから不調が出てきた気がする」

と、症状と交通事故の因果関係について訴えてきます。

ただ、一度医療機関で治った、と言われてるので、その因果関係に疑問を持っていたり、

全く交通事故との因果関係に気付いていない人もいます。

しかし、全身の打撲、特にむち打ちは、非常に長い

「不定愁訴的苦痛」=これといった飛び抜けた苦痛もないが、全体がまんべんなく不調な感じ

を引き起こします。

これはなかなかつらい症状です。

そして、その原因として、誰もが首、頸椎を思い描き、ここの治療に専念します。

テレビなどで、むち打ち時のスロー映像などを見ると、首が激しく前後にゆすられ、

いかにも首にダメージがあるように見受けられます。

もちろん、首そのもにもダメージが行きますが、これは発見しやすいので、

保険適用の初期の治療時に対応できていることが多いと思います。
しかし、見落とされがちで、なおかつ、不定愁訴の原因となりやすいのは、

骨盤のズレです。

首への強い衝撃からくる骨盤のズレです。

骨盤のズレは、交通事故時の強い外力でも引き起こされますが、

首という、非常に重い物体が前後左右に激しく揺さぶられることにより、

背骨を通して連続している、頭の最下部のアンカーである仙骨、骨盤に強い力がかかり、

ここの組み合わせがおかしくなってしまうことに起因します。

だれもが、頭を支えている基礎は首の付け根、肩付近だと思いますが、

実は、もっと下の骨盤とも頭は繋がっており、強い衝撃を受けた場合は、

ここまで力が伝達してきます。

こちらの図でも、脳から出た神経、頭蓋骨を支える骨ともに、足の付け根付近まで降りていることが分かります。

我々は首は首、腰は腰、と別々に認識することに慣れすぎているので、

頭への衝撃はせいぜい首まで、と思いがちですが、頭の衝撃は腰へダイレクトに響きます。

もちろん、腰への衝撃はダイレクトに頭に響きます。

これまで私は、腰のずれから来る、不定愁訴について、何度も訴えてきました。

タグで「骨盤のずれ」「骨盤の縦ずれ」を参照して下さい。

これは本当に扱っている医院、整体院が少なく、治してくれないどころではなく、

因果関係も全く指摘してくれない。

いわゆるお手上げ状態となり、何年も患者が苦しむことが殆どです。

世の中には色々な問題があり、

様々な当事者が自分の専門分野について

「もっと多くの人に知ってもらいたい」

と叫んでいますが、これも国民が知るべき、重要な案件だと私は思っています。


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