本榊色々2 本榊にもいろいろあること
前回からの続きです。
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仕事柄特に施術室の邪気のクリアには気をつけています。
施術室に植物を欠かしたことはありませんが、悩みは長持ちしないこと。
何千円もする観葉植物を何度も買いましたが、よく持って一年です。
施術室の日当たりが悪いこともあり、すぐ枯れてしまいます。
しかし色々調べてくると(特に1でお知らせした『悪い気は植物が吸ってくれる』)、
邪気のクリアにはやはり榊が1番であること、
榊は強い植物であまり枯れることがない。
そして、日当たりの良い場所より、半日陰の方が適していることなどを知りました。
これは施術室にピッタリだと、早速榊の苗も購入してみました。
近所の花屋、植木屋を注意深く見ていましたが、榊の苗はなかったのでこれも通販で買ってみました。
便利な時代です。
40センチくらいの高さで、一鉢800円弱。
相場が分かりませんが、これまで買ってきた観葉植物に比べたら格安です。
しかし、届いたものは、先に通販で買ったピカピカの
「日本榊本舗さんの本榊」
とは全然違い、
葉っぱは小さく、端が少しギザギザしており、若葉は赤色をしています。
あまりの違いに購入店舗に問い合わせたところ、本榊に間違いないとのこと。
◎若葉は赤く、他の葉も綺麗ではありません◎かなりくたびれていますね…お店の品質管理自体も悪いようです。
葉の小さいことや、厚さが足らないことに関してはまだ幼苗なので仕方ないとして、葉のギザギザや、若葉の赤い様子は全く本榊とは思えません。
◎下の2枚が日本榊󠄀本舗のもの。上が通販で買った苗の葉。ギザギザがありますし、葉も肉薄です。買った店は非常に適当な対応で、何も教えてくれませんでしたが、他の店舗何軒かに日本榊本舗さんの榊と、買った榊の苗の写真を送り、
「これ(日本榊本舗のもの)と同じような榊を入手したいのですが、
他の店舗で苗を買ったら葉はしわしわ、縁はギザギザだし、若葉が赤くとても本榊とは思えません。
これは本榊で会っているでしょうか?
そして、貴店では日本榊本舗のような榊を取り扱っていますか?」
と質問してみました。
買った店以外の各店舗からは色々丁寧な回答を頂きました。
分かったことをまとめておきます。
これはネットを見てもあまり載っていない事実です。
1、本榊には「青芽」と「赤芽」がある。
通販の榊のような立派で美しい葉のものは全て「青芽」である。
青芽は、若葉の時点から緑色で、大きくなると濃い緑色となり、葉は分厚くパリッとしている。
赤芽の若葉は赤く、大きな葉も赤っぽかったり、緑色が薄い。葉も薄く、波打っている傾向がある。
2、「青芽」の榊でも日に当てると若葉が赤くなり、そのまま赤い葉の木になることもある。
とにかく、本榊の葉は日光に当たりすぎると赤くなる。
3、本榊の葉にはヒサカキのようなギザギザが基本的にはないが、幼苗のうちは、ギザギザの葉がでることがある。
特に赤芽の榊にその傾向が強い。
4、青芽の榊を育てたければ、青芽の枝を手に入れ、これを土に挿しておくとかなりの確率で根が生えるので、そのまま育てると青芽の木となる。
赤芽の枝からは赤芽しか育たない。
赤芽も青芽も同じ本榊で間違いないが、生育条件により、異なる状態に成長したものと言える。
以上ですが、皆さんご存じでしたか?
日本榊本舗で扱っているような葉は、プロの技を駆使して売り物として厳重に管理された立派な青芽の大木から採れた枝であり、普通に育てるとそれほど綺麗な葉にはならないようです。
まあ、これは仕方ないですね。
質問した全ての店舗から
「お客様が通販で買われたような榊とは当店の商品は異なりますので、ご満足頂けないと思います…」
という回答を頂きました。
とりあえず青芽の美しい木の苗は、
検索してざっと目に触れる範囲の店からは入手不可能ということが分かりましたので
送られてきた当初は
「即返品だ!」
と思っていた赤芽の苗は折角我が家に来たのでそのまま育てることとし、
綺麗な青芽の榊の枝から挿し木でクローンを作る作戦を今後進めることにしました。
榊の挿し木のやりかた参考HP → CLICK
挿し木の榊がそこそこの大きさになるまで1~2年はかかるようなので、それまでは通販で美しい榊を買いながら今回買った赤芽の苗を大切にしていきたいと思っています。
将来は自分で育てた榊の枝を毎月神棚にお供えできるようになるといいなと思っています。
注・赤芽の榊と青芽の榊󠄀は、枝が分岐する際の角度がかなり異なっており、実はまだ私は「日本榊󠄀本舗」の榊と、今回送られてきた榊󠄀の苗は、全く同じ種類が発育条件によって異った状態になっただけではなく、そもそも違う種類(原産国がちがうとか)なのではないかとまだ疑ってはいます。
また何か分かったら報告します。
◎榊󠄀の苗の枝の状態◎日本榊󠄀本舗の榊󠄀の枝分かれ