施術例7 脇の痛み

40代女性。

離れて暮らす私の姉なのだが、この一月ほど右脇が痛かったそう。

じっとしていても痛いし、動かすともっと痛い。

とりあえず、整形外科に行くと、レントゲンと血液検査をして所見無し。

より詳しく調べた方がよい、ということで胸部外科を紹介された。

胸部外科ではレントゲンから一歩進んでCTスキャン

これでも所見はなく、原因は特定できないが痛みは残っているということで、

定番のロキソニン(痛み止め薬)処方。



と、ここまで進んできたところで姉と会った。

早速ベッドに寝かせて施術してみる。

骨盤から始まり、仙骨の角度、腕の筋肉など一通り歪み、こわばりを取る。

これは、基本の施術なので、どんな症状でもとりあえずやります。


その場で痛みが取れた。ナイス!!

しかし、長くは続かず、翌日また痛み出したという。

その日は忙しかったので施術できなかったが、丸一日考えていた。

残すは多分肋骨の歪みである。

翌日、肋骨をチェックすると、第二肋骨がわずかに後方に転移している(2ミリ程度)。

これだな、と第二肋骨を正しい位置に戻した。

肋骨を直すと言っても、3分ほど触れているだけなのだが。


見事治って、そのあと一週間再発していないとのこと。多分これで完了だと思う。

このままほおって置いたら、多分姉は毎日ロキソニンを飲み続けていると思います。


この話から得られる情報は

①レントゲン、CTは優れているが、微細なズレは触らないと分からない。
しかし、微細なずれでも、不調や痛みを発生することはよくある。

②不調を感じた場合ファーストチョイスで外科に行くのはいいと思う。しかし、原因不明、痛み止め投与、と言われたらすかさず整体がいい。
鍼は本来優れているが、その能力を発揮させられる治療家がまずいないので、痛みの除去には不向き。


③当院では、1回目は全体的な治療に専念する。やはり、骨盤周辺が重要。2回目の施術で肋骨の転移を取って一発で治ったが、これも1回目の施術で大きな歪みを取るという土台がなければなしえなかったかもしれない。
一度に肋骨までたどり着けばよかったのかもしれないが、人体はすぐに反応が出ないこともある。
また、一気に治療すると良くないこともある。

3回を目安に治療を受けて頂きたい、と常々言っているのもこれが理由です。





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