思春期側湾の改善について

思春期側湾症の話です

一般的には直らないとされ、私も苦戦してきましたが、

改善に一定の目処が立ちましたので、

対応症状として掲載させて頂きます。

この症状は思春期の女子に発生しやすいものです。

背骨が曲がる病気ですが、曲がりはじめに案外気づかない上に

数ヵ月で一気に曲がるので、大体年に一度の検診時に

「昨年は何でもなかったのに、今年は背骨が曲がっている!いつの間に!」

と驚きと共に発見されることが多いです。

上記したように初期は特に何も感じませんが、


悪化してくると体の前後左右の自由な動きがしずらい、痛い、肩や首が凝りやすいといった苦痛、

裸や薄着、水着になったとき格好悪いといった美容上の問題も発生します。

女性の場合、美容上の問題も大きいと思います。

原因が現状分からないため、治療法も決め手がなく、


今も昔もオーダーメードのギブスを数年単位ではめることになります。

しかしこのギブス、装着が苦痛な上に効果も確実ではないので患者から

(特に女子高生あたりから)

「効果がないのに辛い!」

と苦情を言われると医師も強く装着を主張しずらく、結果的になにもしないで経過観察となってしまう人が殆どです。

歪みはそのまま普通の側湾として一生涯固定化されることが殆どです。


発見方法簡単で、
立った状態から前屈してもらい、

その状態で背中を背後から見て、どちらかに盛り上がっているようなら側湾の疑いがあります。

服を脱いだり、体に触らなくても簡単にできる検査なので、これでこまめな検査をお勧めします。


症状の話はこのくらいにして具体例に移ります。


さて、高校一年の女子ですが、入学後、五月の身体検査で側湾が発覚しました。


もちろん、昨年までは診断されていません。

発覚時には既に重度の側湾で、慌てて通院、体全体を覆うギブスを装着することになりました。
医者の話ではとりあえず一年。一日中とのこと。

既に夏の始まりでもあり、ギブスは数日で丸一日つけるのはギブアップ。

ギブスをする以外の対処法はないかと、お母様が私の出身校である早稲田の人脈を伝って、相談に見えたので

早速施術を開始しました。

骨盤、仙骨の位置関係が悪いので、これを改善すると肩こりなども取れ、快適になりました。

しかし、根本的な「ぐっ」と曲がった箇所はそのままでしたので、
二週間ほどで肩こり感も再発し、長持ちしませんでした。

マッサージ、鍼などよりはずっと効果は高いとは思いますが、


基本的には「定期的に施術し続けなければならない」状態でした。

遠くの子で、通院に二時間近くかかる上に、

根本的に治る見込みはあまりなく、あくまでも対処療法的になりますので、

私としても心ぐるしい面もあり

「対処療法的に続けることになるので、期間も費用もかかる割に、年単位で続けたけれど側湾自体はそのままの状態ということも考えられますがいいですか」

というお伺いを保護者の方に何度か申し上げましたが


「本人が気持ちいいから通いたいと言っているし、完治自体はややあきらめている。


ギブスをしても治る保証はないわけで、どうせやるならギブスより気持ちいい方を選びたい」
ということでこれまで月に1~2回程度のペースで継続してきました。

ギブスは最初の二ヶ月くらいで全く使用をやめ、1年後の検診では側湾度は「二度」改善。改善といっても数値的な話で、実際はそれほど変わったわけではなく、現状維持と言っていい。

そんな感じでボチボチ来ていたのですが、


先日、ちょうど施術開始から一年ほど経った日、思うところがあって、足首、特に腓骨と脛骨の間調整、
距骨と踵骨の間調整を行ってみたところ、いきなり大きく改善してしまった。

うーん。人体不思議すぎ。と、私も驚き、


さらにごく弱い力で足を牽引する「股関節解放テク」を行ったところ下部の湾曲が目に見えて改善。

これは面白ともう少し工夫して、両足を弱い力で引っ張り、両足の差を改善していく方法を編み出し


(本人は引っ張られていると思わないくらいの力で牽引。
人体のエネルギーの張りを感じたところで止める。そうすると明確なアンバランスを感じるので、腰椎5番を軸として、イメージの世界でゆっくり揃えていく。それを概ねT1のあたりまで上昇させていく)

色んな人で最近試していますが、これがとても簡単かつ良好です。

最近お越しになった方で、私に足の施術をされた方も多いと思いますが、全身の筋肉が痙攣しながら解放され、内臓もぐるぐる動き、ひきづり混まれるように気が遠くなるというか、寝てしまうのが特徴で、とにかく気持ちいいですよね。

その日の施術では、


これでとりあえず一週間~二週間この状態が持てばいいな、と思っていたのですが、

その後3ヶ月、この間に三回施術を行いましたが、腰の側湾状態は半減以下、又はほぼ解消状態で安定しています。

腰下部の側湾についてはほぼ収束した状態で安定しているといっても過言ではないと思います。

それにつれて、肩こりや腰痛の発生頻度も低下しております。

ただし、上部胸椎付近の側湾はまだ残っておりますので、

まとめると

改善点
1下部腰椎の側湾がとれ、背骨がまっすぐになった。
2それにつれて、左右の背中の高さが異なっていたのがそろった。
3背骨の歪みからくる、肩こり、腰痛の軽減
4上部胸椎も、背中の左右の高さは改善され、側湾がやや軽くなった。

変わらない点
1上部も胸椎部の側湾はややかるくなったものの、そのまま残っている

となります。

完治には至っておりませんが、全く対処方法がない現状ではとても効果のある方だと思います。

骨盤のずれを改善しながら足部牽引を行い、下部のねじれを改善させるまで

標準回数は5回程度です。

気になる方はご相談下さい。

上部のねじれにも、現在色々取り組んでおります。顕著な結果が出せるようになりましたら

またご報告します。

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