難病施術例 強直性脊柱炎が妊娠して悪化したケース

☆痛みのある難病を抱えている方が妊娠したケース。

強直性脊椎炎の患者さんを診ました。

これは脊柱、つまり背骨に集中的にリウマチ症状が出る難病です。

この方が妊娠されまして、お腹が大きくなるにつれて(七ヶ月)、体のバランスが崩れ、ただでさえ痛い背骨により痛みが走るようになってしまいました。

もちろん、これまでかかりつけていた医師による診察も受けていたのですが、持病から考えて、このような痛みもある程度仕方がないのではないか、と言われていたということでした。

この方のように「基本的に痛みを伴う疾患、特に難病」を抱えている場合、今回のように痛みや、予想外の苦痛や障害が発生しても

「あの病気にかかっているのだから仕方が無い」

と言われ、通常の処方をされて終わりになってしまうことが多いようです。

この方もどこに行っても「強直性脊椎炎があるんじゃ仕方ないか…」と言われてそれで終わり。

もちろん、その見立てて当たり、ということも多々あると思いますが、この方の場合は妊娠をしたので、痛み止めを飲みたくない。
更に、出産後のことを考えると、この体では赤ちゃんの面倒をみられるだろうか…

と不安になり、難病を抱えているので仕方が無いとは言え、なにか光を見いだせないかと何件かの医師を訪ねたそうです。

一件だけ再検査してくれて医院があったそうですが「強直性脊椎炎」以外は特に異常なしということで、

鎮痛剤で痛みをコントロールしながら経過観察ということになりました。

強直性脊椎炎自体の痛みには慣れていたものの、妊娠により痛みは激痛化、おまけに頼りの鎮痛剤が妊娠時には本来は推奨されないもので、ご本人は袋小路に迷い込んでしまったような状態でした。

そんなときに、うちの患者さんが、強直性脊椎炎は治せなくても、整体的な所見があれば、これを解除するだけでかなり楽になるのではないか?
と紹介して下さいました。

お越しになったときは、夜も数時間おきに「激痛」で目が覚めてしまうそうで、妊娠時特有のストレスと相まって、憔悴してしまっていました。

検査をしてみると、かなりの骨盤、仙骨ズレで、強直性脊椎炎のような自己免疫疾患では起こりえないような背筋の張りが認められましたので、骨盤と仙骨の歪みを解除することにしました。
これらはPRT、スティルテクニックなどの手技で解除できますが、最近はエネルギー的な問題で仙骨に歪みが生じ、結果的に背筋や肩周りの筋肉に張りがでることを経験的に学んできましたのでまずはエネルギー治療で、負のエネルギーを除去していくことにしました。

これは私の開発した独自のテクニックで、体に触れることもなく負のエネルギーを除去し、良いエネルギーに置換します。

まずは、かなりいやな感じのする右肩周辺のエネルギーを解除。

この時点で本人は「わー、背中が!背中が軽くなった!」と大喜び。

これだけで、骨盤もほぼ揃い、8割り方治ってしまった。

それでもまだ仙骨に捻転がまだ見られたため、これをスティルテクニックという手技で解除しました。

この時点で完全に熟睡してしまい、あとは、内臓の位置、骨盤の微調整、頸椎のズレの解除をリラックス感を引き出しながら時間をかけて行いました。

その後経過は順調で、その後もう一度1週間後に調整を行い、夜全く問題なく寝られるようになったそうで、とりあえずこの件2回で終了しました。

強直性脊柱炎が治ったわけではありませんが、この数ヵ月の激痛を引き起こしていたのはこの難病ではなく、仙骨の捻れからくる筋肉のひきつれ、更には負のエネルギーだったというわけです。

痛みを伴う難病を抱えているからといって、その痛みや不調の全てがその難病から来ているとは限らないのですが、
「治るわけがない」
という医師、患者双方の思い込みが、全く違う方法で改善するかもしれないという選択肢を見えなくしてしまっていたわけです。

この方も、妊娠という切羽詰まった状況にならなければ、痛みの全てを強直性脊柱炎があるから仕方ない、と諦めていたことでしょう。

痛みを伴う難病を抱えている場合、痛みが発生すると全てをその病気にせいにされてしまいがちですが、一般に想像されるよりも遙かに多く整体的な観点から生じた痛みとミックスされている場合があり、整体的観点からの痛みを取るだけでもかなり気が楽になることを覚えておいて頂ければと思います。

注・

このような記事を書くと
「この施術者は西洋医学を批判している。自分の方が上だと訴えている」
などとすぐ単純に捉える人がいますが、そんな下らない優越感に浸ろうと思って施術をしているわけでも、このような記事を書いているわけでもありません。

自分も何か不調があれば、もちろん医師の所に行きます。
ファーストチョイスの医療は西洋医学であるべきだと思っています。

しかし、一方で、それだけでは治らないケースもあり、私はその見逃されている部分を埋めるような仕事をしています。埋めて喜んでいるわけではなく、多くの患者さんに接しているうちに、患者さんにより楽になって頂く為に西洋医学の欠点を埋めざるを得なくなり、日々研究しています。

西洋医学の欠点については、案外素人の方が鈍感で、現職の医師の方が実によく分かっています。整形外科医が東洋医学を嫌う、といった了見の狭い話は過去のことのなりつつあり、とにかく効けばいい。仕組みが分からなくて効くことを研究したい、という医師も増えています。

「仕組みが分からないなんて危ないじゃないか!」と怒るのも素人に多く、現在治療の主流である薬にも、何故効くのか分からないが、とにかく効くので薬として公に認められているものも沢山有ります。 時代は変わっています。一般人こそ、もう少し目を覚まして頂ければと思います。
















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