頭蓋骨への施術の重要性とバリエーション

最近頭のマッサージや、ヘッドスパなどで、頭蓋骨へのアプローチが非常に気持ちいいことに気づく人が増えてきています。

頭蓋骨へのアプローチは神経の乱れや緊張、原因不明の頭痛などに効果的です。

頭蓋骨は全身の不調が現れやすい場所で、ここを調整することは全身への体調に大きく影響しますので、素晴らしいことですが効果が高い分、施術には注意が必要です。

体調への効果が現れやすい場所というのは刺激が強い場所で、取り扱い次第では体調不良にもなるという裏表の性質を持っています。

良く効く薬ほど副作用の恐れが大きいのと同じことです。

当院でも頭蓋骨への施術を多用しますが、触れているだけです。

動かしているのがエネルギーのレベルなので、物理的な接触や力は殆ど必要としません。

体への施術でもそうですが、実際に骨や筋肉を動かしたり、それに影響を及ぼしたい場合、力は弱ければ弱いほど効果的なのですが(場合によっては力を必要とすることもありますが)、それと同じ理屈です。

満身の力を込めてゴリゴリやるよりも、優しく触れてやる方が体はよく動きます。

また、ここからが重要なところですが、

力を入れて組織なり骨なりを動かす場合、検査の結果に基づいて例えば

「5ミリ左にずらそう」

というような計画、意図の元に動かすわけですが、そんなに上手くいきません。

行き過ぎて6ミリ動いてしまったら、それはやはり1ミリのずれになるわけです。

これが新たな不調を生みます。

過ぎたるは及ばざるがごとしという諺がありますが、それと同じことでやり過ぎは悪い結果を招くことが多く、やや足らないくらいが長い目で見て丁度良いことが多いのです。

さて、触れているだけの施術はどの様な調整具合になるかと言うと、これは5ミリくらい左にずらそう、という意図を持って始めるのは力による施術とほぼ同じですが、
組織に優しく触れて、自然治癒力に働きかけて、本来のベストの場所に戻る力を促し、組織自体に勝手に動いて貰うのです。

動き始めたらその動きをそっとフォローするだけです。

本来の治癒力に基づき、組織は本来有るべき状態にそっと、滑るように戻っていきます。

この場合、行き過ぎることはありません。

うまく0ポジションに戻っていきます。

最後の1ミリが戻り切らない、という現象もよく起きるのですが、行き過ぎるより遙かにましですし、大まかな症状(痛みなど)は大体取れてしまうことが多いので、一気に欲張りすぎずに止めにします。

戻りきらない場合は他の組織との兼ね合いがある場合が多いので、他の部位を施術したりしているうちに勝手により0に近づく行くことが多いです。

ところで、ここでテーマになっている頭蓋骨においてはミリ単位ですら動きません。

具体的、物理的な動きはほぼ無いに等しいのですが、施術を受けている人は頭蓋骨がかなり動いているのを感じます。

これは、エネルギーの片寄りが元に戻って行くときの動きをあたかも頭蓋骨という物質が動いているかのように感じるのです。

施術を受けた感じはどんな時想像しても想像しきれず、受けた人にしか分からない、といった面があります。

まあ、何だか怪しい感じがしますが(笑)、それでもピンと来て、

受けに来られた人には何とかその人がよりよくなるように、頑張ります。

最後に、頭痛や首凝り、神経の乱れは頭蓋だけではなく、骨盤や腰椎(腰の骨)の施術も非常に有効です。

私は適宜組み合わせて

「全ての病気は頭蓋骨さえやっていれば治る」
「全ての病気は骨盤を調整すれば良い」

というような、狭い観点にとらわれずに広い視野を保って施術することをモットーに全身に施術しております。

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