冷たいものは何故体に悪いか
昔から夏の体力維持にとって重要なこととして
「冷たいものをとらない(食べない、飲まない)」
ということが言われ続けています。
何で冷たいものをとると体に悪いのか。
それにはまず、我々の体から出る水分の温度について考えてみると分かりやすいです。
人間の体から出る水分と言えば、汗(蒸発も含む)と尿ですね。
大便とか、涙などもありますが、汗と尿が圧倒的なのはすぐお分かり頂けるかと思います。
これらの温度はどのくらいでしょうか?
体からでるものなので、体温以下であることは考えられません。
汗は気化熱で体を冷やすために出ますが、汗の温度自体は体温と一緒です。
尿に至っては、体の深部から出ますので、体温計で測る
一般的な体表温度である36度台よりも少し高く、
38~40度くらいあります。
これら、ぬるめのお湯ともいえる、40度近い汗や尿のもとは、全て口から入る水分です。
ということは、消化吸収の難しい話を抜きにして、温度だけに焦点を当てると、
口から入った液体が、体内で40度まで温められて出てきていることになります。
検尿を時々すると思いますが、あの時の尿の温度や、量を思い出してください。
溜まっていると、かなりの量が出ますし、温度もかなり高く感じます。
我々は夏場、氷の入った水や、同等の温度の飲料、アイスクリームなどを食べてしまいますが、
これらが全て40度まで温められて出てきているわけです。
1回に出る、コップ一杯から一杯半程度の水でも、氷水のレベルから、
40度にまで暖めるのは、薬缶を直火にかけても、そこそこの時間がかかりますよね。
1日の尿量は1~2リットル。
2リットルの氷水を40度にするためには、火力の強いコンロであっても結構時間がかかります。
これだけの熱量を、消化吸収、運動を抜きにして、我々は
単に水分を40度にまで温めるだけに使っているわけです。
更に汗も同じくらいの量をかくとされますので
(これは運動量などによって、かなり変化しますが1.5~3リットルといわれています)
1日に4~5リットル、実に2リットルのペットボトル2本分ほどの水分を、
40度まで体内で「沸かして」いるのです。
熱源は食料から得たエネルギーを化学分解してできた熱(=体温)が全てです。
もちろん、冷蔵庫のない時代は、どんなに冷たくても井戸水や、清水の水でした。
これらは十分冷たいですが、やはり冷蔵庫の温度まではいきませんし、
井戸が冷たいといっても、汲んですぐに飲める環境でなければすぐに温まってしまいます。
昔の人は、余程恵まれていなければ、
冷たいものを大量に摂取しようと思っても出来なかったので、
摂取する水分や食べ物は、室温以下であったとは考えにくい。
現代人は冷蔵庫の飲み物が基本なので、冷たくないものを口にする方が骨が折れます。
これに高温が加わると、どうにも我慢できず、より冷たいものを摂取してしまいますが、
ただでさえ体力が必要な夏場に、4リットルの氷水を40度にするだけのエネルギーが
右から左に消費されていきます。
このエネルギーは、口にする液体や食べ物の温度を40度に近づけてやるだけで、
単純に考えても不要となります。
逆に体温より高いものを入れれば、それからの熱エネルギーを体が受け取れますので、
無駄に体温を上げる必要もなくなります。
エネルギー保存の法則を知らず、冷たいといっても、
日常的に誰もが口に出来たものは井戸水の昔の人でもあっても、経験的に体温よりかなり低いものを、
継続的に口にすると体調が悪くなることが分かっていたのでしょう。
店に行けばまず氷水が出てくるし、昔の人は夏場では考えられなかった冷たさの
アイスクリームや氷を簡単に口にできる現代人は、余程気をつけなければなりません。
まあ、そうは言っても私もついつい、アイスクリームやビールを飲んでしまうのですが、
案外冷たいものは、最初だけちょっと触れると溜飲が下がりますので、
ちょと口にして満足したら、食べ続けたり飲み続けたりしないで、量を減らしたり、
体温で温めるのは同じではありますが、
口の中でちょっと貯めて、口の中の温度で温めてから少しずつ飲み込むとかするだけでもかなり違います。
最初に我慢して、ある程度温かいものを摂取しておいてから冷たいものを口にするのも、
いきなり氷水を飲むよりはかなりましです。
氷水を飲んでからお湯を飲むよりは、胃への負担は少ないはずです。
それから、もう一つ有効なイメージを書いておきます。
冷えた缶ビールや、アイスを腕や顔に直接付けると、とても冷たいですよね。
長時間当てていられません。
しかし、内臓は温度に鈍感なので、胃に入れてしまうと平気です。
でも、センサーが鈍いだけで、あの冷たさに胃は晒されているのは同じです。
あの冷たさに直に触れた上に、
あれを40度まで温める為にエネルギーを使うのか、大変だな、
と想像するのも冷たいものをとりすぎない為の抑止力になると思います。
「冷たいものをとらない(食べない、飲まない)」
ということが言われ続けています。
何で冷たいものをとると体に悪いのか。
それにはまず、我々の体から出る水分の温度について考えてみると分かりやすいです。
人間の体から出る水分と言えば、汗(蒸発も含む)と尿ですね。
大便とか、涙などもありますが、汗と尿が圧倒的なのはすぐお分かり頂けるかと思います。
これらの温度はどのくらいでしょうか?
体からでるものなので、体温以下であることは考えられません。
汗は気化熱で体を冷やすために出ますが、汗の温度自体は体温と一緒です。
尿に至っては、体の深部から出ますので、体温計で測る
一般的な体表温度である36度台よりも少し高く、
38~40度くらいあります。
これら、ぬるめのお湯ともいえる、40度近い汗や尿のもとは、全て口から入る水分です。
ということは、消化吸収の難しい話を抜きにして、温度だけに焦点を当てると、
口から入った液体が、体内で40度まで温められて出てきていることになります。
検尿を時々すると思いますが、あの時の尿の温度や、量を思い出してください。
溜まっていると、かなりの量が出ますし、温度もかなり高く感じます。
我々は夏場、氷の入った水や、同等の温度の飲料、アイスクリームなどを食べてしまいますが、
これらが全て40度まで温められて出てきているわけです。
1回に出る、コップ一杯から一杯半程度の水でも、氷水のレベルから、
40度にまで暖めるのは、薬缶を直火にかけても、そこそこの時間がかかりますよね。
1日の尿量は1~2リットル。
2リットルの氷水を40度にするためには、火力の強いコンロであっても結構時間がかかります。
これだけの熱量を、消化吸収、運動を抜きにして、我々は
単に水分を40度にまで温めるだけに使っているわけです。
更に汗も同じくらいの量をかくとされますので
(これは運動量などによって、かなり変化しますが1.5~3リットルといわれています)
1日に4~5リットル、実に2リットルのペットボトル2本分ほどの水分を、
40度まで体内で「沸かして」いるのです。
熱源は食料から得たエネルギーを化学分解してできた熱(=体温)が全てです。
もちろん、冷蔵庫のない時代は、どんなに冷たくても井戸水や、清水の水でした。
これらは十分冷たいですが、やはり冷蔵庫の温度まではいきませんし、
井戸が冷たいといっても、汲んですぐに飲める環境でなければすぐに温まってしまいます。
昔の人は、余程恵まれていなければ、
冷たいものを大量に摂取しようと思っても出来なかったので、
摂取する水分や食べ物は、室温以下であったとは考えにくい。
現代人は冷蔵庫の飲み物が基本なので、冷たくないものを口にする方が骨が折れます。
これに高温が加わると、どうにも我慢できず、より冷たいものを摂取してしまいますが、
ただでさえ体力が必要な夏場に、4リットルの氷水を40度にするだけのエネルギーが
右から左に消費されていきます。
このエネルギーは、口にする液体や食べ物の温度を40度に近づけてやるだけで、
単純に考えても不要となります。
逆に体温より高いものを入れれば、それからの熱エネルギーを体が受け取れますので、
無駄に体温を上げる必要もなくなります。
エネルギー保存の法則を知らず、冷たいといっても、
日常的に誰もが口に出来たものは井戸水の昔の人でもあっても、経験的に体温よりかなり低いものを、
継続的に口にすると体調が悪くなることが分かっていたのでしょう。
店に行けばまず氷水が出てくるし、昔の人は夏場では考えられなかった冷たさの
アイスクリームや氷を簡単に口にできる現代人は、余程気をつけなければなりません。
まあ、そうは言っても私もついつい、アイスクリームやビールを飲んでしまうのですが、
案外冷たいものは、最初だけちょっと触れると溜飲が下がりますので、
ちょと口にして満足したら、食べ続けたり飲み続けたりしないで、量を減らしたり、
体温で温めるのは同じではありますが、
口の中でちょっと貯めて、口の中の温度で温めてから少しずつ飲み込むとかするだけでもかなり違います。
最初に我慢して、ある程度温かいものを摂取しておいてから冷たいものを口にするのも、
いきなり氷水を飲むよりはかなりましです。
氷水を飲んでからお湯を飲むよりは、胃への負担は少ないはずです。
それから、もう一つ有効なイメージを書いておきます。
冷えた缶ビールや、アイスを腕や顔に直接付けると、とても冷たいですよね。
長時間当てていられません。
しかし、内臓は温度に鈍感なので、胃に入れてしまうと平気です。
でも、センサーが鈍いだけで、あの冷たさに胃は晒されているのは同じです。
あの冷たさに直に触れた上に、
あれを40度まで温める為にエネルギーを使うのか、大変だな、
と想像するのも冷たいものをとりすぎない為の抑止力になると思います。