内臓が起こす痛み。
症例。
右股関節が動かなくなり、痛くて右足を10センチくらいしか前に出せない。
もちろん、右足を上げられないので、階段も苦戦。体を大きくのけぞらして、足を上げる。
右股関節に体重をかけても痛いので、左足も出しにくい。
この状態が半年。
鍼にはずっと通っているそうだ。
ぴょこん、ぴょこん、と飛び跳ねるように来た患者さん。
骨盤のズレを取るのは基本。
この1回でまあまあ歩けるようになり、かなり良くなったが、半年歪んだ状態で体を使っていたため、
各方面への負担が激しく、部分部分をダイレクトにほぐしていく作業に時間がかかった。
膝、腰の筋肉と来て、今日は殿筋群。痛みがあるので、指を当てているだけの方法で取る。
これでほぼ解消したが、まだもうちょっと残る。
最後は膀胱の堅さを取ったらよりすっきりした。
最初から膀胱を狙ってたんですが、やはり程度が悪すぎると反応しない。
腰、膝、筋肉と周りをほぐして、戻ってきたら反応が良く、
最後の最後に奥にあった固ーいしこり、これはさすが手を触れない方法じゃなくて、
実際に指を当てて取った。ただし、揉んだりはせず、当てているだけ。
これはとても気持ちが良く、患者さんは殿部の筋肉を解放している段階で、ぐっすりと寝てしまっている。
多分、最初は膀胱の硬化から来た足の痛みで、これに対する対応をあやまり、びっこを引いているうちに、体が本格的に歪んでしまい、どうにもこうにもならなくなったようです。
あのままだとどうなってたんでしょうか。
普通は手術なのかな。手術したところで、的外れだから根本的によくなるのかどうか、
よく分からないが。いずれにしても、かなり大変な事態だった。
内臓から腰痛、膝痛、などなど、多数発生するのですが、殆ど知られていないので、
一応お知らせです。ご参考まで。
鍼の世界でも、膀胱と股の裏側、腰などは関係があるとされ、膀胱の機能障害は図にあるようなラインに障害が出やすいとされているので、再現性と普遍性、理論を重んじる西洋医学では相手にされないが、経験の上では昔から知られていた話ではあるんだろう。
鍼の世界でも、膀胱と股の裏側、腰などは関係があるとされ、膀胱の機能障害は図にあるようなラインに障害が出やすいとされているので、再現性と普遍性、理論を重んじる西洋医学では相手にされないが、経験の上では昔から知られていた話ではあるんだろう。
最後は足首と、足根骨がズレて固まっているのを取らないといけないと思う。残り多分、45分くらいで全行程終了予定。