マッサージ師 という国家資格があることが殆ど知られていない件について③ ツボへの刺激

ツボが体に効くということは、誰でも知っていることで、

その手の本も沢山出ています。

本屋に行かなくても、

最近はコンビニの雑誌売り場の横にある、ちょっとした書籍コーナー

にもツボの本などありますので、すっかり世間に定着している感があります。

テレビでもワイドショーの1コーナーなどで、しょっちゅう肩こりや眼精疲労に対するツボ刺激講座をやっているので、ご覧になった方も多いでしょう。

誰もが本やテレビを参考に、ツボを押したことが一度や二度はあるでしょうが、

「効いたな」

という感想を持たれた方はどのくらいいるでしょうか。

たぶん、高い効果を感じた方はあまり居ないのではないでしょうか。

私も以前はそうでした。

ツボっていうのは民間療法の気休めレベルのものではないかと。

しかし、鍼の学校に行きまして、ちゃんとした押し方を教わると、かなり効くことが分かってきました。

場所も、本の指示などでは見つけるのがかなり難しい微妙なものですし、

何より

「押す角度」が重要です。

そして、その下に何があるのか、というイメージ

更には、効かせているイメージ

が重要です。

この効かせているイメージを明確に抱くためには、自分がきちんと

効く治療を受けた経験が何度かなければなりません。

したがって、結構年季のいるものだと言えます。

これらのコツをつかめば、かなり効かせられますが、そうでなければそれほど効くとは思えませんので、

普通の方がツボの本、を買ってきてよくある体の図の赤丸で示したツボの部分を押してみても

「うわっ!」

という様な効果をあげるのは少々難しいと思います。

ツボの勉強や、解剖学をきちんと勉強したことがなく、

自身もいい加減なマッサージしか受けたことがない人には、

慰安以上の、何か効果があるマッサージをすることは無理です。

三年も勉強しないとマッサージ師の国家資格が取得できないというのは難しすぎる気もしますが、

以上の理由により、有資格者のそうでない人の間には、かなりの差が生じることとなるでしょう。

いずれにせよ、ツボを指で押すと効果が今一つなことが多いのですが、

鍼を刺すと驚くほど効きます。

鍼ももちろん、角度や場所が重要になるのですが、指で押すのとはけた違いの効果が得られると思います。

表面を押すだけと、体内に金属を刺しこみのとでは、相当な違いがあるのは当然といえば当然かもしれませんが。


ところで、そんなに効果のある鍼を、何故資格を取った私自身が施術に使っていないかというと、理由は簡単で、私が行っているprtテクニックなどの方がずっと効果があると思うからです。

これはまだ資格を持つ前、色々な整体を試していた時、prtやスティルテクニック、頭蓋への施術を受けたことがあり
(これらは総合してオステオパシーというジャンルでくくれると後で知りました)
他とは全く違う衝撃を受けました。

将来自分がやるならこれだ!

と思いました。
海外では医師が行っている施術ですが、日本では特に免許は不要なので、それこそ無資格で施術可能です。

私も免許を取る必要はないといえばなかったのですが、
人に施術を行う場合、医療系免許を取得しておこうと考え、仕事をしながら夜間の専門学校に3年間通い、鍼灸師の免許を取得しました。

結果的には人体について一通り医学的なことを勉強すること、特に解剖学が技の理解に非常に役立ち、取得に苦労したことに関して後悔はありません。

整体マニアの一面を持つ私ですが、オステオパシー系の施術、特にprtによる骨盤と首の骨の調整や、頭蓋へのクラニオセイクラルテクニックが及ぼす影響、術後の爽快さは格別なものだと思っています。

ただ、施術する人が余りにも少ないので裾野を広げる一助になればいいと思い自らがまず習得し取り組んでいます。

一人でも多くの方に体感していただければと思います。

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