イサム ノグチ
6月頭は香川に行ってきました。
以前住んでいた関係で、今でも結構よく行きます。
私は現役の時が共通一次、一浪してセンター試験を受けた世代です。
瀬戸大橋は、一浪後、早稲田に入るために上京したときには無かったので船で岡山に渡り、
その年の5月のゴールデンウィークには開通したての橋を通って香川入りしました。
田舎なので国立大学至上主義の中、何の疑いもなく国立大学向けの勉強をしていて、私立大学に入るつもりはさらさらなかったのですが、色々あって、勢いで早稲田に入ってしまった。
更に、なるつもりのなかった国語の教員になり、
高校時代にはあまり触れていなかった古文や漢文を教え、
更に気がついたら鍼灸師、整体師になってしまっているわけで、
人生って分からないよな、という感を、学生時代を過ごしたこの地に来るとしみじみと思うのであります。
そんなことを考えつつも、洋上でうどんを食べたり、
小豆島の島四国88カ所にちょっと行ったり
ギターの方のケアをさせて頂いている縁で、河口恭吾さんのカフェコンサートに顔を出したり、
旬のマナガツオを頂きながら、
ザ、香川の地酒という感のある凱陣を飲んだりしてきました。
さらには、早慶との繋がりから、慶応を出て、証券マンから脱サラ。
香川の本土(小豆島ではない)で、オリーブ農園を始めて、
オリーブを手摘み、しかも摘んで数時間以内のものを搾ることに拘っている、
澳(おき)さんの農園に遊びに行って、屋外でごちそうになったり、
もちろんちょっと施術もしたりと、忙しく過ごしてきました。
しかし、そんな中、今回のメインであったのは、イサムノグチの庭園美術館を訪れることでした。
イサムはニューヨーク在住でしたが、60歳から石に目覚め、世界中をいい石を求めて放浪、
美術仲間の猪熊源一郎(香川出身・三越の包装紙のデザインで有名)に勧められた庵治が気に入り、以降20年間ここにアトリエを構え、
季節のよいときはここで数ヶ月制作、夏と冬はニューヨークや、その他世界の各地で過ごすという生活を続けました。
そのアトリエが、当時と全く同じ、イサムが去った時に、時を止めてそのまま保存しているのがここです。
週に3日の開館、1日三回のツアーへの参加必須、申し込みは1週間くらい前までに、
今時往復はがきでの申し込みと、結構ハードルの高い美術館ですが、見る価値は十分にあります。
最近、直島あたりでやっている、先鋭的な「現代美術」は奇を衒ったものばかりに感じられ、
あまり好きになれない私は、イサムの研ぎ澄まされた作品を見て、頭蓋への施術のヒントや、インスピレーションを得ることが多いです。
今回も、久しぶりの再会となった
エナジーボイド
という作品を会話してきました。
美術館内全面撮影禁止なので写真はありません。
みなさん、エナジーボイドに是非会いに行ってみてください。
ちなみに、イサムノグチが何者であるかを知るには、
この本が最高にいいと思います。