母親(80代)の膝への施術

当施術所は、両親の住む場所で行っています。両親とも80を越えています。

母親の方が受付を喜々として行っておりますので、お越しになった方は見たことがあると思います。

元々側湾を10代から持っておりまして、これは自然に発生する側湾ではなく、

恐らく体育の授業中の怪我の後遺症のようなのですが、昔のことですから治療はおざなりにされ、これ自体はもう何ともなりません。

側湾自体は痛かったりするわけではありませんが、やはりアンバランスになりますので、

肩凝りや腰痛が発生しやすく、コンスタントに施術はしています。

ただ、今年になり、うっかり施術を全くしない日々が続いていたのですが、

2週間ほど前、急いで踏切を渡ろうと走った時に膝に激痛が走り、

歩けなくなりました。

施術室は2階なのですが、歩くのにも壁や机に縋り付きながら歩いている状態で、

階段も全く登れません。

ちょっと動かすだけでも痛みが強く、仕方がないので、1階で動きの少ない、

出来る範囲の簡単な施術を行いました。

それでも何とか何に捉まらなくても歩けるようになりましたので、その日は安静にしてもらいました。

翌日、昨日よりはマシなものの、やはり普通に歩ける状態ではない。

医者に見て貰った方がいいのと、この日は予約が詰まっていたので、

整形外科に行ってもらいましたが300メートルほどの距離が歩けず、

タクシーで行くことになりました。

結果はもちろん「加齢」で、仕方ないですよ~ははは~と言われて終わり。

レントゲンで膝の軟骨がすり減っているので、これが痛いんでしょう。

とりあえず、痛み止めと湿布を出します。

と、行く前から完全に読めた診断を下されて帰ってきました。

笑うしかありません(笑)

70過ぎたあたりから、病院に行っても全て「加齢」としか言われないので、この結果は慣れっこです。しょうがないなぁ、という感じですが、お医者様に一応診て貰うのも重要かとは思います。

そして、痛み止めの薬で治るわけではありませんが、それを分かった上で上手く使うことも重要だと思っています。

ただ、良かったのは痛み止めの結果、と、更に昨日よりは状態が良くなっていたので、2階に上がることができ、施術室でフルの施術を行えたことです。

これでほぼ普通に歩けるようになりました。

まだ階段は一段一段、痛い左足を庇いながらじゃないと降りられないものの、

とりあえず日常生活に支障はなくなりましたが、翌日また痛くなってしまった。

バランス的には悪くないので今度はエネルギー系施術で20分ほど邪気をセッセと除去。

これで再び回復し、階段はまだ一段一段ではあるものの、特に問題はなさそうなので、地方出張に3日出かけました。

その間、また歩けないほどではないものの、痛みがぶり返していましたので薬でコントロールするように指示しました。

帰京後、もう一度チェックすると仙骨が再び少しズレて、膝が硬くなっていたのを除去しまして、これで階段も片足ずつ全く普通に降りられるようになりました。

その後5日経ちましたが、全く再発していないようなので、この件はこれでとりあえず一段落かと思います。

膝の軟骨が薄くなるのは加齢で避けられませんが、だからといって、全ての老人に痛みが出るわけではありませんので、

膝軟骨のすり減り=膝の痛み

という絶対的な式は成立しません。

薄くなると若い人よりは痛みは出やすくなるとは思いますが、バランスをしっかりと腰から調整し、膝にかかる負担を均等にすることで、痛みの発生は十分に防げますし、

根本的に痛みを発生しないようにする為には、それしか方法がありません。

バランスを崩したまま、痛み止めの注射はもちろん、膝軟骨にいいとされるコンドロイチン等を飲んでも効果は限定的だと思います。

経験談からのご報告でした。

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