足底筋膜炎の改善について
今回は足底筋膜炎への対応についてです。
お困りの方は参考になさって下さい。
お困りの方は参考になさって下さい。
☆概要☆
70台女性。
3年前から足の裏が痛くなり、外科で足底筋膜炎と診断される。
3年前から足の裏が痛くなり、外科で足底筋膜炎と診断される。
歩くと踵の少し前がかなり痛む。
調子が悪いときはただ、立っているだけでも痛く、寝ているときも痛くはないものの、
張った感じが不快。
調子が悪いときはただ、立っているだけでも痛く、寝ているときも痛くはないものの、
張った感じが不快。
病院では湿布や、定期的なステロイド注射。
注射をすると暫くよいが、根本的に治るあてはなく、
ステロイド注射このまま何年も続けていかなければならないかもしれない。
ステロイド注射このまま何年も続けていかなければならないかもしれない。
副作用も心配になり、西洋医学以外の薬を使わない方法で治るなら治したい。
☆きっかけ☆
当院患者さんの紹介。場所柄と縁によるのか、日本女子の卒業生がとても多いのですが、この方もOGでした。
現在は遠方にお住まいですが、やはり日本女子卒の友人に勧められたのと、この付近に土地勘があり懐かしく思ったため(←この理由は意外と多いようです)。
☆見立て☆
体中ガチガチで歪みも多く、骨盤のズレを足で補正、吸収し続けた結果、膝から下に負担がかかり、この方の場合は足底の痛みとして出てきたのではないか。
従って、やはり王道の骨盤矯正をまずおこなってみるべきだろう。
☆施術☆
骨盤を整える施術。
非常に弱い力を使うものと、手を触れないもの。
同時に仙骨と腰椎の関係も改善させる。
非常に弱い力を使うものと、手を触れないもの。
同時に仙骨と腰椎の関係も改善させる。
◎この時点でかなり良好。
さらに、膝、足首への施術を行い、
最後に足底の張りを直接取る施術。
最後に足底の張りを直接取る施術。
◎ほぼ改善。体感9割減となりました。
お帰りの際、
体中に電気が流れて、力が抜けた。
体中に電気が流れて、力が抜けた。
「どういう器具をつかっているのですか?器具使ってますよね?」
と言われたので
「ホームページなどに書いてある通り、使っているのは手だけです。
今も手で触っていただけですよ」
と説明すると
「それは見たけれど、とても手だけとは思えなかった」
と驚いていました。
私の施術は、私の力を患者さんに加えるのではなく、
患者さんの治癒力を引き出す、ためのきっかけを作るだけなので、
治癒力は患者さんの体の内側から湧いてきます。
一週間後にお越しになりましたが、
改善感は変わらず。
改善感は変わらず。
それだけでなく、
患部以外の「この状態が当たり前」と思っていた肩こり、首凝り、
耳鳴りなども改善。
これらは整体で治るとは思っていなかったし、
足底筋膜炎とは無関係だと思っていなかったので、
今回は足底筋膜炎を治したい、ということしか言っていなかったが、
全部まとめて治るんですね。
と驚かれる。
☆解説☆
この「不快症状が生じている特定の部位だけが改善する・または、改善したい」
という考えは長年による西洋医学的支配に強く影響されてしまった考えで、
他の体の部位に何の異常もないのに、
特定の部位にだけ痛みや異常が出ることはまずありません。
何かしらもっと大きな要因があり、結果としてその人の体の弱い部分に、
痛みや腫れ、可動域の低下といった形で現れてくることが殆どです。
西洋医学ではその目立った症状が現れた一点のみに目を向け、とにかくその部位の苦痛を、その部位への治療で改善しようとします。
鎮痛剤、抗炎症剤(ステロイド)によるピンポイントの治療、手術による障害部位の除去などはその好例です。
しかし、私は痛みが起こった場合、その部位に何かがあるとは考えません。
どこかにもっと根本的な原因があり、それが弱いところに現れている。
従って、検査や触診を行った上で熟考し、根本的原因を探り当ててそれを改善します。
患部に直接注射を打ったりするのと異なり、一見遠回りに見えますし、
実際、時間がかかることもありますが、
きちんと治したければこの方法しかありません。
そして何より、根本を正せば、突出して痛みを感じていた部位以外の、
自分では関係ないと思っていた苦痛もまとめて取り去ることができます。
今回はその好例で、足底筋膜炎を治すために、骨盤を矯正したところ、
足底筋膜炎がその場で消えただけでなく、
患者さんが足底筋膜炎と無関係なので、今回は施術者に訴えるのをよそう、
と思っていた肩凝りや、首凝り、耳鳴りまでも軽減したのです。
ただ、足底筋膜自体が、かなりカチカチになっていましたので、
足底筋膜に負担がかからない状態になっても、固いままでした。
これが不愉快感となって残っていたので、
この硬さを今回はほぐしました。
ただ、ほぐすと言っても、マッサージしたのではなく、これも触れているだけです。
触れているだけで硬くなった筋肉をほぐすテクニックも存在しているのです。
1週間置きに3回の施術を受けた段階で、足底筋膜炎はもう再発することはないとう結論に達しました。
これで終わりでも良かったのですが、長年(40年以上?)治ることがないと思っていた肩凝り(しつこい場合は、大体の患者さんがこれは絶対に治ることはないのだと思い込んでしまいます)が解消し、非常に嬉しくなり、
あまりの快調さに更にもっと改善したいとう欲が出てきまして、現在は耳鳴りの改善のために通院されています。
耳鳴りは主に頸椎のズレと、頭蓋骨の縫合(組み合わせ)の硬化によって起こります。
これも、触れているだけで、柔軟性を取り戻させる施術というのがありますので、これを行います。
押したり、揉んだりは一切ありませんが、非常に気持ちよく、その改善感、爽快感は感動的です。