日々の施術13 ☆
☆日々の施術13
9の男性の施術経過報告
4回終了時点で初診時の苦痛を10とすると、現在は5との評価。
50歳代まで、発症後数ヶ月以内であれば3回で概ねOK、5回で終了だろうが、苦戦気味である。
前回提案した八味地黄丸はあまり効いていないとのこと。
漢方薬ははまると即効性があるので、1週間で効果が出ていないとなると、あまりはまっていないのかも知れないが、もう1週間分あるので飲んでみるとのこと。
昼間はかなりスムーズに動けるようになり当初困っていた階段の上り下り、靴の脱ぎ履きなどはスムーズ。
しかし、夜間尿と、その時にトイレに行くために起きるまでの痛みは半減になったとはいえ、まだ辛いそうだ。
今回たて続けに5回目の施術となるし、そこそこ苦痛は和らいだので、今回の施術が終わったら二週間ほど間を空けてみようということになった。
今回は狙いを膀胱、腸間膜根、腸骨筋に絞って施術。
全体的に素晴らしく柔らかくなってきた。
そこで背面をチェックすると、以前は目立たなかった腰椎3番の大きなズレが出てきた。
様々なバランスの中で、当初目立たなかったズレが、他が取れてくると目立ってくることはよくある。
今回は、左回転し、左に倒れた状態で止まっている。前後はニュートラル。
これをスティルテクニックで解消し、今回の施術終了。
とりあえず、厳しい症状のトンネルは抜けて、2週間空けても大丈夫そうだと患者さんも気持ちが前向きかつ、回復へ向けての焦りのようなものは消えたのは良かった。
しかし、ちょっと回復に時間がかかっているのは申し訳がない。
これで経過が良さそうなら、2~3週間あけてメンテナンスとリラックスを兼ねながらあと数回やって、ゆっくりと回復していくのがいいのかなと思う。
年齢の割には体は大きく、しっかりとしており、若い頃はまさに丈夫(じょうふ)であったであろうという体格。
ご本人が仰るように、健康と体力だけは自信があったというのはよく分かる。
医者の必要なし。ノーメンテナンス。
これで70代まで仕事一筋で突っ走ってきて、気がついたら肘、両膝ともに伸びきらず、万歳もできない。
腰、背中が丸くなり、首も硬いので真上を向けない。
体のひねりもできず、車に乗っても後方確認に一苦労。
それでも気力はあるし、体に無頓着だから、今回の激痛がに悩まされるまで、自分の体がカチカチになっていることに気付くことはなかった。
特に体力自慢の男性は、50歳過ぎたら本当に体の硬化に気をつけて頂きたいと思います。
こういう人ほど、悪くなり出すと、一気に行きます。
血液検査で分かる系統の体の老化は世間で口うるさく言われているので、誰しも多少は気をつけるし、会社にいれば検査を受けさせられるが、
体の硬化については本当に日本社会は無頓着。
体の硬化が原因の病気も多いし、なにより、いくら食事などに気をつけていても、体が硬くなると機械的かつ物理的に体が動かなくなってしまう。そしてとても痛い。
これはいやですよね~
体操、ストレッチなどは必要だが、しかし、しかしである。
毎日十分なストレッチをしていたのに、ある日突然手が上がらない、肘が曲がらない、首が曲がらない、股関節が動かなくなる、と言った例は沢山ある
ので、機械的に可動域を高めておけば、ずっと高い可動性が保証されるとは限らない。
もちろん、やらないよりマシだとは思うが、人体を健康に保つ為にはまだまだ知られて居ない多くの要素がある。
その一つが常々述べている、エネルギーの問題だと思っている。
気持ちの持ちよう。心の問題。
体の硬化には、これらの問題も実に多く関係していると思う。