卒業生が施術にやってくる

先日は、中学の卒業生が施術に来てくれました。

もう卒業してはや20年近く。

もういい年のおじさん(失礼)、いや、ナイスミドルになっています。




無限の体力で我々教員をじじい呼ばわりしてた彼らにも妻が出来、子供も出来、
それだけじゃなくて責任感のある仕事、そして嫌な上司、言うことを聞かない部下と、
この世のキャストオールスターに支えられ、いい感じにヨレヨレになってきて、
そして彼らは整体にたどり着くのです(笑)

ざまあみろ、昔おまえら、俺らに何て言ったよ、おまえだってヨレヨレじゃないかよ

なんてことは決して言いません。

今や同士となり、矢尽き、刀折れた彼らに力を貸すのが今の私の仕事です。

ところで私は時々書いているように、

大学卒業後、暫くしてから14年間ほど都内の私立中高で専任教諭をしていました。

初めの10年くらいは、学校一筋、担任一筋で頑張ってきまして、

中一~高三まで持ち上がったことも一度あります。

その後鍼の免許が取りたくなり、非常勤講師にしてもらい、その非常勤では、

それでも初めは週に18コマくらい張り切ってやっていたのが、

施術が忙しくなるにつれて、

毎年授業の割合が減り続け、非常勤になって9年目の昨年には、週7コマまで減ってきています。

初めはそれなりにお客が少なく、学校の教員をしてないと施術だけでは食べては行けませんでしたが、
なんとしても素晴らしいクラニオセイクラルや、オステオパシーの技術を世に広めたくて、頑張っておりました。

そんな中、経営上非常に有り難かったのは卒業生とその保護者です。

正直ですね、担任をしていた人間が、生徒や、その父母の整体をするというのは、基本的に考えて結構お互い恥ずかしいと思うと思うんですよ。

なのに、へえ、先生整体?鍼?なんでそんなこと始めたの?私もやってもらいたいんだけど。

と、まだド素人同然にも拘わらず、それなりの金を取るという、阿漕な私の所に結構な数の卒業生が来てくれました。

自分の中高生の時の担任が鍼師や、整体師になる。

それだけでもちょっと想像がつきませんが、そこに自分が通うとなると、もう一つ想像がつきません。

あまりにも突飛なシュチュエーションなので、具体的には想像できませんが、自分なら行きたくないな、行かないだろうな、と思うのです。

それが、一体どういう風の吹き回しなのか、各年代の卒業生が必ず来る。

もちろん、冷やかしで終わってしまう子も居ますが、今でも数ヶ月に一度、もう何年も定期的に通ってきてくれている子もいて有り難い限りです。

もちろん、あなた方も大体そうでしょうが、いくら高校時代2年や3年担任だったからといって、一回7000円する施術に、電車で1時間も2時間もかけて、義理だけでは来てくれません。

先生のが一番効くから。勉強熱心だから任せておいて間違いが生じないだろうという安心感がある。

と、各自、是非担任をしていた時に言ってもらいたかった歯の浮くような嬉しいことを言いながら来てくれます(30過ぎて会話に世慣れが出ているだけかもしれませんが、それもまた成長です)。

まあ、何か不思議なことになっているけれど、あの頃中学生、いまおじさん、おばさんになってそれなりの苦労がしみこんだ体をあのころすでにおじさんで、今もおじさん(初老か?)の私が治す。

なんだか珍しい関係で気に入っています。

大変な思いも沢山しましたが、ここで得た人間関係や、コミュニケーション能力は、施術には必要不可欠なものです。

予約はこちらから→https://zugai-yragi-yotei.blogspot.jp/




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