日々の施術3 足指の痺れと、整体でズラされた頸椎
☆足指の痺れ
男性
寝ている時など、ふとした時に左足薬指に電気が走るような痺れがある。
その他症状は慢性疲労。
☆施術
この方は長年来て下さっている。
前はもっと腰痛などが酷かったが、全体的にはほぼ治った。
しかし、カウンセラーとして家庭内暴力など非常に難しい問題を日々扱っているので、体調がなかなか安定しない。
足指の痺れは、骨盤付近の何かしらの不具合によるものだが、検査したところ、仙骨の捻れと、鼠径靭帯の緊張と出たので、これを解除する。
いずれも、仙骨、鼠径靭帯に手を当てて、患者さんの体組織が緩み、正しい位置に戻るのを促すだけである。
以前はもっと動きのある施術など、いわゆる整体らしい施術もしていたが、最近はこの「手当て」だけのことが多い。
安全で、気持ちよく、ほぼ気絶してしまう。
10分もすると、目覚めたときは一体自分がどこで何をしているのか分からなくなるくらいの状態になる。
とても気持ちが良い。
これで痺れは治ったが、問題は全身の倦怠感で、これは患者さんと相談して、定期的に施術して、ゆっくりと取っていく方針をとっている。
それと、頸椎の1番・2番の間が著しくズレており、これが内臓の動きを低下させたりして、体調不良の大きな原因になっていると思う。
頭蓋骨と頸椎1番の間、頸椎1番と2番の間は大きくズレている人が多い。
しかし、大きなズレを抱えた人の中に、長年整体に通っていたという人が結構いるのには本当に驚かされる。
ズレを直して貰えなかったのだ。
しかし、直してもらえないならまだ良い方で、
中には、色々複雑な施術をされて、ずらされてしまった人もいる。
この場合は、触ると普通の事故、衝撃、姿勢の悪さなどでは生じないような変なズレ方をしており、すぐに分かる。
こうなると大変で、
また色々な施術をすると余計難しいことになってしまいかねないので、冒頭で出てきた「手当て」の施術で気長に患者さんの体組織が自分で元に戻っていくのを待つ。
これが最も安全で間違いの生じない方法である。
ただ、複雑にずれているのをこの方法で直すのは、時間がかかる。
それだけが難点である。
この方の場合もまさにこのケースにあたるので、その他の障害がほぼ取れた今は、施術の殆どを頸椎の矯正と、頭蓋への施術によるリラックスにあてている。